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"内定辞退"を防ぐ「オヤカク」に不可欠なツール 自社の情報を「事前に提供」することが大切

東洋経済オンライン / 2024年12月2日 14時0分

① 電話連絡をして挨拶&アポイントを取り付ける
② 個別面談で親と採用担当者の関係構築を行なう
③ 懇親会とオフィスツアーで親同士を繋ぐ

といった流れがベストです。

ところで採用担当者からすると、本気で採用したい学生であれば、すぐにその親を直接説得したいと考えるのが本音でしょう。

しかし親の立場で考えると、子が一体どのような会社に応募したのかもわからない状態で、採用担当者と連絡を取り合おうとは思わないはずです。逆にいえば、安心材料として自社の情報を事前に提供することで、上記のオヤカクを実施しやすくなります。

そこで、先ほど紹介した3つのオヤカクの前段階として、最初に実施しておくべき非常に効果的なオヤカクがあります。

それは、説明資料としての保護者向けパンフレットを作成し、学生から親に渡してもらう(もしくは郵送する)というものです。

保護者向けパンフレット作成の留意点

まず分量としては、確認に負担が掛からず、それでいて簡潔すぎないように、大体10ページ前後を目安にするとよいでしょう。

提供方法ですが、基本的には印刷して手渡しできるかたちにします。その際もきちんと製本する、光沢紙を使うなどすると資料としての重要性も演出できます。

内容面では、会社概要(事業内容、従業員数、資本金、設立年、代表者の経歴など)といった基本的な情報は必ず記載します。

そのうえで、重点的に紙面を割くべき項目は、大きく以下の4つに分かれます。

(1)事業や仕事の魅力

大前提として、「魅力を伝えること」=「1日の仕事の流れやビジネスモデルを説明する」だけで終わってはいけません。

具体的な仕事やお金の流れをイラストなどでわかりやすく伝えつつ、その仕事が果たす社会的使命・意義についても言及しましょう。社会全体に対する貢献度、SDGsなどの環境や持続的な社会発展に対する貢献度を示して訴求するのもよいかもしれません(図表2)。それにより、我が子がその仕事を担うことが、親の誇りや喜びに繋がるからです。

(2)組織文化の魅力

組織文化の魅力は、「風通しがよい社風」「新しいことに挑戦できる文化」「フラットにコミュニケーションを取れる職場」といった曖昧な表現はNGです。できるだけ社内の象徴的な事例を通じて伝えてください(図表3)。

これにより、社内の雰囲気の解像度が上がり、我が子が働く姿を親はイメージしやすくなります。

(3)働き方・キャリアパス・人事制度の詳細

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