「カグラバチ」が"サイバー・松竹連合"でアニメ化へ 業界注目の人気漫画を2社が射止めた理由
東洋経済オンライン / 2024年12月2日 19時30分
デジタルに強いサイバーエージェントとリアルに強い松竹で、配信や2次利用、劇場版の展開といった工程を補完し合うシナリオも浮かび上がる。実は2025年1月公開のアニメ映画「劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク」では、製作幹事をサイバーエージェント、少額出資する松竹が配給を担っており、同作で連携を深めた状態でカグラバチのアニメ化に臨むことも期待できる。
両社は東洋経済の取材に、「当社からお話できることはない」(サイバーエージェント)、「個別の作品に関するお問い合わせについては、回答を差し控える」(松竹)とコメントした。
アニメ業界は目下、企画・製作からスタジオ機能、動画配信まで圧倒的な総合力を有し、KADOKAWA買収も取りざたされるソニーグループと、ヒット作連発に怒涛のM&Aで総合力を高める東宝の2強状態ともいわれる。
「カグラバチ」のアニメ化は、サイバーエージェントか松竹、あるいは両者連合が「第3極」として存在感を示すきっかけとなるのか。今後のアニメ業界にとって、大きな分岐点となるかもしれない。
森田 宗一郎:東洋経済 記者
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