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AIは日々の「節約生活」をどこまで助けてくれるか 家ごとに異なる「節約ポイント」は攻略できる?

東洋経済オンライン / 2024年12月3日 13時0分

今後「AI」は我々の家庭に、そして家計の中心に滑り込んでくるだろう(写真:B612/PIXTA)

毎日のように耳にする「AI」だが、その活躍の場はビジネス領域が中心だ。しかし、今後は我々の家庭に、そして家計の中心に滑り込んでこようとするだろう。

AIが有能なメイドや執事のように、「万事すませておきました、ご主人様」とクールに知らせ、人間は「よきに計らえ」と応じるだけ。そんな日がやってくるかもしれない。いや、すでに一部はそうなっている。

エアコンの節約も今後はAIが担当?

10月に開催されたテクノロジー展示会CEATEC(シーテック)にて、AIが搭載された家電を見る機会があった。今や家電がネットにつながるのは当たり前で、例えばエアコンならその日の天気情報を取得し、現時点の天気だけでなく、先の気象変化まで織り込んで室温を自動制御するという。家電AIが、設置された家庭の生活サイクルを学び、家族の起床時間に合わせてゆっくり運転を開始したり、通勤等で家を出る時間が近づくと運転を緩めていきながら節電もする。人間が電源のオンオフをすると、急速運転になって電気を多く消費してしまうが、AIが先読みして制御することで省エネになるわけだ。

これからエアコンの暖房がフル稼働する季節に向かうが、AIが家族構成や生活スタイルを学べば学ぶほど、細かく指示しなくても最適な温度調節と省エネ運転を勝手にやってくれる。人間は、もはやリモコンにすら触る必要がなくなるかもしれない。

この先、全てのエアコンがAI化されれば、ワイドショーの季節ネタである「エアコンの電気代を下げる省エネ節約術」はもはや不要だ。冷房時はエアコンの風向きは水平に、暖房時は下向きに……なんてことは、機械自らやってくれるのだ。

人間があれこれ手を動かさなくても、AIにお任せすれば効率よく節電できると聞けば、筆者のような節約アドバイザーはお払い箱になってもおかしくない。

食費節約も・・・

電気代だけではない。節約したい費目のトップと言えば、食費だろう。食品の値上げは収まらず、家計費を圧迫する要因となっている。

食費節約には、安い食材を選び、それを使い切るのが鉄則だが、まだ在庫があるのに同じものを買ってしまったり、冷蔵庫に入れたまま使い忘れて消費期限が切れてしまったりと、ムダにしてしまうことも少なくない。フードロスによる損失は、4人家族の家庭で年に6万円にも上るという試算もある。

そのムダを改善すれば、食費節約にも大いに役立つはずだ。「AIカメラ搭載冷蔵庫」が、そのアシストをしてくれる。冷蔵庫のトップ部分に広角・狭角望遠カメラが取り付けられ、冷蔵庫の野菜室を開閉するたびに、上部から庫内を自動で撮影する。撮影した画像からAIが庫内にある野菜の種類や入庫した日を認識、いつ何を入れたかがわかるだけでなく、消費期限の目安も算出する。

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