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「妻が死んでくれた」と動画配信した67歳の暮らし 今の自由は妻と過ごした時間があったからこそ

東洋経済オンライン / 2024年12月3日 9時0分

築40年の賃貸住宅。この「秘密基地」から、ぺこりーのさんはYouTubeの動画配信をしている(撮影:大澤誠)

連載「だから、ひとり暮らし」では、時代の変化とともに増える単身世帯を深掘りし、それぞれの生き方と価値観を描いてゆく。今回は、年金を受け取りつつYouTube収入を得ながら自由を謳歌する、東京・世田谷区の賃貸住宅で暮らす67歳のぺこりーのさんを取材した。

妻亡き後の日々を語る動画が話題に

ぺこりーのさんという名前を知らなくても『ようやく妻が死んでくれた』というドキッとするタイトルの動画を、目にした人は多いかもしれない。実はぺこりーのさんが最初にYouTubeにアップしたのがこの動画で、現在は累積で約858万回も再生されている。

【写真】キャビネットには先に旅立った妻の写真と感謝のメッセージ、そしてお供えのビールが

【写真】ぺこりーのさんの温かみがあふれる部屋と、ひとり暮らしの様子(15枚)

「老後には有り余る時間と自由がある。足りないのはお金だけ」と語るぺこりーのさんは、妻亡き後のひとり暮らしの日常をYouTubeを通じて発信している。彼はいわゆるYouTuberとして、時には年金額を凌ぐ収入を得ているのだ。

「料理をしてるだけ、酒を飲んでるだけの動画に自分の言葉を乗せているのですが、驚いたことにどんどん再生回数が伸びていくんですよ。最初は『モノは試し』という意識だったのが、すぐに『これ、いけるかも』に変わりました」(ぺこりーのさん 以下の発言すべて)

築40年の賃貸「秘密基地」から発信

築40年の賃貸マンションを「秘密基地」と呼ぶ彼の日常も、視聴者には大きな共感を呼んだ。

「ひとり暮らしをするようになって、家族で住んでいた家から、このマンションに転居しました。部屋は広くないけれど、自分が好きなことをするには十分。料理をしたり、布団にごろっと横になって酒を飲んだり。そんな時間を動画にして、多くの人がそれを見てくれるなんて、贅沢ですよね」

世田谷区のなかでも小さな駅の前に建つマンションは、スーパーへもアクセスが良い。築40年だけあって古い建物だが、2DKの部屋には動物をモチーフにした絵画が飾られ、カラフルで明るい雰囲気だ。

「絵は全部で15万円で知り合いの画家から買いました。飲み屋で会話した流れで『俺が全部買うよ』ってね。こうやって並べると統一感があっていいでしょう。あとはオープン収納にカラフルな日用品を並べて、インテリアのアクセントにしています。缶や瓶も統一感をもたせると、並べているだけでもかわいいんです」

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