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加齢による「関節の痛み」引き起こす2種類の筋肉 「使わない」のも「使い過ぎる」のも痛みの原因に

東洋経済オンライン / 2024年12月4日 7時0分

あちこちの関節が痛むのは、そこの筋肉が「クタクタ筋」か「ダラダラ筋」になったからだとも言えます。

徐々に起こってきた関節痛は、怠け癖のついたダラダラ筋に包まれた関節の周辺から出る痛みです。怠けて眠っているダラダラ筋を起こさない限り、関節の痛みは治りません。クタクタ筋も、自分自身が弱っているのですから、そのままでは関節を守ることができないままです。

かつて、筋肉は歳をとったら弱くなるだけだと信じられていた時代がありました。20代をピークに、その後は衰える一方だと聞いたことがあるのではありませんか? けれども近年の研究によって、どんなに歳をとっても筋肉は鍛えられることがわかっています。

65~75歳の男女と85歳以上の男女に長時間の運動トレーニングをしたところ、その効果に差が認められなかった、という研究もあります。大人の体でも成長できるのです。もちろん、老化は避けられません。けれども、「老化」と同時に「成長」することはできるのです。

高齢であっても、痛みがある状態をマイナスだとしたら、マイナスをゼロに戻すだけではなく、ゼロからさらにプラスに右肩上がりの成長カーブを描くことを目指していいのです。

だいじょうぶ、きっとできます! こんな声を聞いたことがあります。若い頃から、体を動かすことよりも、家の中で手芸をするほうが好きだったという70代女性。少し太り気味だということもあるのか、10年ぐらい前から、少し動くとひざが痛むようになったそうです。

一戸建てに住んでいますが、階段を上がるのが大変なので、2階に住む息子さんの部屋には、もう何年も行っていないそうです。ご主人が亡くなってからは、散歩に連れ出してくれる人もなく、外出らしい外出は本当にしなくなったそうです。

息子さんから「歩いて7分なんだから、スーパーぐらい自分で行くほうが体にいいよ」と言われるそうですが、そう言いながらも買い物に行ってくれる優しい息子さんに頼りっぱなしだそうです。

ひざを動かすと痛い。痛いから動かないようにしている……、よくわかります。動かさなければ、痛むことは少ないですからね。

でも、本当に今のままの生活でいいのでしょうか? 家の中なのに、行けない所があるのは寂しくありませんか? スーパーで、自分の手で取ってお買い物をしたいはずです。本当は好きなだけ家の中を歩き回って、スーパーにもご自身で行きたいと思っているのではないかと想像すると、胸が痛みます。

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