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アイデアの歴史から紐解く「ミニマム財布」最前線 革財布を変えた名品5選が問う財布の存在意義

東洋経済オンライン / 2024年12月4日 8時0分

さて、下の写真をご覧ください。SAFUJIの『ミニ財布』は一見キーケースに見えますが、カード3枚・紙幣10枚・コイン15枚が入るフル機能の財布です。そもそもSAFUJIは、早い時期から『ミニ長財布』などを製作してきた「小さい」を得意とするブランド。最近巷でポケットに入る長財布も増えましたが、その先駆けのような存在です。

そんなSAFUJIが、徹底的にコンパクトに振り切って作ったのが、この『ミニ財布』。画期的なのは、カードを財布本体の外側に入れるようにしたことでしょう。

この構造によって財布本体が極限まで小さくなりました。また、財布を開かずともカードを出し入れできるのもとても便利です。さらに、この小ささながら、紙幣は四つ折りでなく二つ折りで収納できます。その秘密は、中のコインケース部が宙吊りになっていること。コインケースの下に紙幣をくぐらせることで、細かく折らずに収納できるのです。

かなり思い切った構造なので、慣れるまで時間はかかりますが、最小限の現金とカードを持ち歩くには魅力的な小ささです。キーリングが付いているのでキーホルダー的に使うのもよいでしょう。「エマージェンシーウォレット」として使う方もいますし、私は散歩用に愛用しています。入れるカード3枚を厳選するのも、案外楽しいものです。

折れ曲がるコインケース部で驚きの薄さを実現

rethinkは、独自のアイデアと丁寧なコバの磨きで独特な世界観を作っている革小物のブランドです。『薄い財布』と同時期に発売された『Lim Wallet』は今でも初期ミニマム財布の金字塔ですが、そんなrethinkの最新型ミニマム財布が『Infold Wallet』。いわゆる三つ折り財布ですが、最大の特徴は二つに折り曲がるコインケース部です。

カードケース部の上にコインケースがあり、その背面に紙幣が入るという、エムピウの『ストラッチョ』にも似た配置ですが、財布を開かなくても側面からカードの出し入れが可能。

さらに財布を開くと、紙幣を入れるスペースの手前に、閉じた状態の細長いコインケースが用意されているのです。開くと2つの部屋に分かれており、例えば1円玉と5円玉と10円玉は手前の部屋、50円〜500円玉は奥の部屋、などと分けて入れることができます。

コインケース部が二つ折りになるため、多少コインが増えても財布の厚みに影響しません。そのため、三つ折り財布とは思えないほどの薄さを実現しています。パッと見ではカードケースに見えるかもしれません。

実は、rethinkにはさらに薄く・小さくを実現した『Less Wallet』という財布があります。こちらは二つ折りコインケースのメリットを最大限に活かした、名刺入れより薄くて小さいフル機能の財布です。あまりにミニマムなので慣れるのに時間がかかりますし、決して便利ではないのですが、ミニマムな財布の最前線が、たしかにここにあると言えるでしょう。

納富 廉邦:フリーライター

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