もう子どものやる気をそがない「親の話し方4選」 「親が自分をどう見ているか」を感じる手がかり
東洋経済オンライン / 2024年12月12日 9時30分
【相談】
中学2年生と小学6年生の母親です。子どもたちとの日常会話で、私の何気ない一言が子どもたちを傷つけたり、やる気をそいだりしていないか不安です。特に、テストや友達関係の失敗を話してくれたとき、つい「だから言ったでしょ」と言ってしまいがちで、子どもが話すのをためらうようにならないか心配です。親として、どうすれば子どもの心に響く話し方ができるのか、アドバイスをいただけますか?
(仮名:鶴山さん)
“伝え方の工夫”で、親子の絆をより深く
親として子どもに対してどのように接すればよいのか、日々悩むことはとても自然なことです。特に、鶴山さんのように中学2年生と小学6年生という多感な時期の子どもたちを育てる中で、何気なく口にした言葉が子どもたちにどのような影響を与えているのかを気にするお気持ちは、多くの親御さんが共感できるのではないでしょうか。
子どもに対して親が話す一言一言は、単なるコミュニケーションではありません。それは子どもたちにとって「親が自分をどう見ているか」を感じ取る重要な手がかりになります。そして、そうした言葉の積み重ねが、子どもの自己肯定感や親との信頼関係を大きく左右することもあります。
たとえば、鶴山さんが相談に書かれていた「だから言ったでしょ」という一言。この言葉は親としては「自分が注意したことを大切にしてほしい」「同じ失敗を繰り返さないでほしい」という願いを込めて発したものかもしれません。しかし、受け取る側である子どもにとっては、「失敗を責められている」「親に相談するとまた怒られる」と感じるきっかけになりかねません。
このような経験が重なると、子どもたちは親に対して心を閉ざし、悩みを相談することをためらうようになる可能性があります。親子のコミュニケーションが一方向的になり、次第に親のアドバイスや励ましが届かなくなってしまうこともあります。それを防ぐために、親が「子どもにどう伝えるか」を工夫することは非常に大切です。
そこで今回は、まず子どもたちをいら立たせることが多い「親の余計な一言7選」を挙げ、その後に「子どもの心に響く話し方4つの方法」を具体的に解説していきます。これらを日々のコミュニケーションに活かすことで、子どもたちとの信頼関係を深め、親子の絆をより強くすることができると思います。
子どもをいらつかせる親の余計な一言7選
1.「もっと頑張れたよね」
たとえば、発表会やテストの結果が思うようにいかなかったとき、親が「もっと頑張れたよね」と口にすることがあります。この言葉は向上心を促したい意図から発せられるものですが、子どもにとっては「自分の努力を否定された」と感じやすいものです。
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