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「人づきあい」長つづきのコツは"放牧スタイル" 「過去の関係性」に執着してもうまくいかない

東洋経済オンライン / 2024年12月13日 16時0分

たとえば、みなさんにはこんな経験がないでしょうか? 今まで仲が良かった人となんとなく話が合わなくなった。以前はそんなことなかったのに、最近はちょっとしたことで意見がぶつかるようになってしまった。

あたりまえのことですが、だれでもみんな、生きていればライフステージやライフスタイルが変化していきます。それに合わせて、だんだん考え方や価値観、大切にしたいことも変わっていくものです。

そんな変化のペースや方向が合わないと、仲が良かった人と話がズレてしまったり、意見がぶつかるようになったりします。

私はそれを、お互いの「人生のステージ」が変わったからだ、ととらえています。とくに、女性の30代以降は、そういった「ステージの変化」が多発していく時期だと思います。

「女性は結婚して家庭に入り、子育てをする」というひとつのモデルがあった時代とはちがって、今は女性の人生にも、いろんな道が広がっているのが当たり前になりました。ライフステージの変化はより激しく、生き方が多様になっています。

たとえば、結婚している人もいれば、ひとりで暮らしている人もいる。子どもが3人いる人もいれば、ひとりいる人も、いない人もいる。家庭に入っている人もいれば、働きつづけている人もいて、起業している人だっています。

ちょうど、30歳くらいを境に、そんな分岐が始まっていくので、結果として、周りの人との「ステージのズレ」を感じることも多くなるわけです。

人生のステージがズレたときにどうするか? もしも過去の関係性に執着して、「それでも一緒にいる」選択を取ったなら、衝突がつづいてギクシャクしたり、お互いにストレスがたまってしまいます。いつかは取り返しのつかない大きな揉め事に発展するかもしれません。

ぶつからないよう相手に合わせたら、表面的にはうまくいくかもしれないけれど、それは自分を偽るようなもの。きっとすぐにムリが来てしまうと思います。

私は、「この人とは人生のステージがズレたのかも」と思ったときは、スッと離れてみるのが良いと思っています。相手も自分も、変わりつづけています。お互い、体も心も日々変わっているのだから、同じ関係でいつづけられないこともある。

だから、まずは自分の感覚を第一に考えて。合わない関係性に執着するより、今の自分に合う関係性を大切にするほうが、ずっと心地よく、ポジティブな心の状態を保てるはずです。

人づきあいは「放牧スタイル」で

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