1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

62歳で死去「藤原道長」栄華極めた"最期の日々" 死の直前には息子や娘が次々と亡くなった

東洋経済オンライン / 2024年12月14日 8時50分

道長の背中の腫れ物は、悪化していたために、12月2日には医師による針刺しが行われました。膿と血が流れ、道長は苦渋の声を上げたようです。それから2日後、道長は息を引き取ります。享年62歳でした。

死後も息子が摂関政治を引き継ぐ

『栄花物語』は、臨終の時、道長は耳には念仏を聞き、9体の阿弥陀如来像の手から引いた糸を握りしめつつ、あの世へと旅立ったとしています。

一方で、これは美化されたもので、本当は苦しみながらの死だったのではないかとの見解もあります。藤原氏摂関政治の最盛期を築いた道長。道長の死後も、彼の息子が摂関職を世襲したことを思うと、道長の「偉業」の大きさが改めてうかがえるでしょう。

(主要参考・引用文献一覧)


・清水好子『紫式部』(岩波書店、1973)
・今井源衛『紫式部』(吉川弘文館、1985)
・朧谷寿『藤原道長』(ミネルヴァ書房、2007)
・紫式部著、山本淳子翻訳『紫式部日記』(角川学芸出版、2010)
・倉本一宏『藤原道長の日常生活』(講談社、2013)
・倉本一宏『藤原道長「御堂関白記」を読む』(講談社、2013)
・倉本一宏『紫式部と藤原道長』(講談社、2023)

濱田 浩一郎:歴史学者、作家、評論家

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください