40代、50代でも珍しくない「突然死」最大の原因 万が一の事態を避けるため、心がけたい2つの行動
東洋経済オンライン / 2024年12月14日 7時20分
中山美穂さんが54歳で亡くなられました。60歳を超えた筆者からすると50代という年齢はまだまだ若く、残念でなりません。
【東京都監察医務院のデータで見る】1人暮らしの死亡者を発見した人は?
しかしながら、データから見ると40代~50代の突然死はそう珍しいともいえません。
50代の突然死は全体の1割以上
例えば50代に関しては、後述する監察医データでも東京23区では2022年に年間1027人が病死および自然死で亡くなっていて、これは全世代合計の1万1130人の1割弱にあたります。
同年の交通事故死132人(東京都、全世代合計)と比較しても、とても大きい数字であることがわかります。
特に、突然死が冬場には多くなることが知られています(※外部配信先ではイラストを閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。
突然死に関しては、この東京都監察医務院のデータが参考になります。
このデータの基になる監察医制度とは、不慮の死に関して死亡原因を医学的に究明し、公衆衛生に役立てるため、終戦直後にGHQの指導で作られたものが存続しています。この制度の中で死因不明の死体を検案、解剖することがあります。
本制度は、東京都23区のほかには数都市(大阪、横浜、名古屋、神戸)に限られますが、教訓的なデータが数多く含まれています。
このデータから40代、50代を抽出してみると、循環器疾患、特に虚血性疾患(心筋梗塞、狭心症)による死亡が多く、脳血管障害(脳梗塞、脳出血)などが目立ちます。
突然死の背景にある生活習慣
突然の体調変化のベースには、循環器、なかでも心臓の関与があるケースが多いです。
出血の要因になる高血圧はもとより、不整脈、虚血などの急激な変化も生死に直結します。虚血というのは少し難しい言葉ですが、寒さやストレスなどが原因で血管が収縮し、血管の供給がうまくいかなくなって、血液が足りなくなってしまう状況をいいます。
ほかにも、喫煙や過度な飲酒、ストレス、睡眠障害などは大きなリスク因子ですし、暴飲暴食、不摂生によるメタボ体型や、自分の健康に対する過信(健診に行かない、健診の指摘事項を無視する、など)も、忙しい現代人にははまりがちな陥穽です。
ところで、お風呂場や寝室で亡くなるケースは、意外と多いものですが、医師からするとまったく驚きではありません。というのも、風呂場は安全な場所などではないからです。
この記事に関連するニュース
-
中山美穂さん入浴死…法医学の教授が強調する「ヒートショックを防ぐ4つのポイント」死者は交通事故の5倍・早ければ入浴5分で発生
MBC南日本放送 / 2024年12月11日 10時39分
-
「入浴で酒を抜く」「サウナでととのえる」に潜む心臓リスク…"ハダカで突然死"を避ける1万円以内のアイテム
プレジデントオンライン / 2024年12月10日 8時15分
-
60代までに知っておくべき!血管の詰まりを予防する「7つの生活習慣」【医師監修】
ハルメク365 / 2024年12月8日 18時50分
-
冬は血管がドロドロになりやすい…「絶対に放置してはいけない脳卒中」リスクが急増する"危険な場所"
プレジデントオンライン / 2024年11月21日 18時15分
-
【セルフチェック】突然死しないために体のSOSを見逃さない!50代から気を付けたい心臓病と予防法
ハルメク365 / 2024年11月18日 22時50分
ランキング
-
1「残業代242万円の支払い」を求める訴えを起こすも、敗訴した教師に聞いた“定額働かせ放題”の酷すぎる実態
日刊SPA! / 2024年12月13日 15時53分
-
2「写真どおりの髪型じゃない!」美容師に“無料にしろ”と主張する女性客が沈黙したまさかの理由
日刊SPA! / 2024年12月13日 8時53分
-
3しまむらの「着る毛布」を着てみた 頬ずりしたくなる“しっとり生地”が快適すぎた
Fav-Log by ITmedia / 2024年12月13日 6時50分
-
4肩や目を爪で切り裂かれ…クマに襲撃された男性、「頭が真っ白」危機一髪の恐怖体験を証言
産経ニュース / 2024年12月13日 17時42分
-
5ダイソー「タオルワンピース」でお風呂あがりのイライラが解消!実際に着てみてわかった“意外なメリット”
女子SPA! / 2024年12月13日 15時46分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください