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2025年は株もビットコインも経済も大暴落する もはや「大崩壊」がいつ起きてもおかしくない

東洋経済オンライン / 2024年12月14日 8時30分

ビットコインの価格はついに10万ドルを突破。だが筆者は2025年の大変動を警告する(香港で、写真:ブルームバーグ)

もしこの予言が外れるとすれば、2024年内の今後2週間で暴落が起きてしまう場合だけだろう。

きっかけは何か? わからない。しかし、大暴落することだけは確実だ。

なぜ「大暴落が起きる」と断言できるのか

理由は、現在、世界はリスクにあふれており、しかもそれは巨大なリスクばかりだからだ。そして、いまだに、株もビットコインも暴騰を続けている。アメリカ経済もソフトランディングどころか、ノーランディングつまり景気後退なしで、好況を続けているからだ。

リスクにあふれ、市場も人々もそれを無視し、ブームを謳歌している。暴落が確実に起こると予想できる、これ以上の環境はない。

整理しよう。まず、資産価格の水準は、すべての領域で高くなっており、このところ上昇の勢いが加速している。AIや半導体関連が株式に関しては今年のテーマだったし、ビットコインは、ドナルド・トランプ氏の大統領選挙当選前から急加速している。

バブル崩壊直前の特徴としては、水準の高さそのものを挙げる人は多いが、それは素人の意見である。バブルは高いからバブルなのであって、高すぎるところから、さらに高すぎるところへ上がっていくのがバブル、そして末期の特徴なのである。

つまり、水準そのものではなく、そのスピード、上昇率に関する加速度である。最後に急速にスピードを上げ、クラッシュする。実生活で見られるあらゆる事故、クラッシュと同じである。

バブルの最後は、もはや理屈は関係なくなっている。また、最強気のトレーダーだけが残っており(まともな人は降りている。あとは本当の素人、初心者、人に薦められて買っている人々だけである)、そして、彼らはバブルが崩壊しないうちにとことん稼ぎ尽くしておきたいという焦りで、最後は乱暴になるのである。

ほとんどの投資家は2度バブルに乗り、致命傷を負う

第2に、バブルの最後は、ピーク水準で乱高下を続ける。過去の最高値に急激に近づく、あるいは、何らかの目標となる水準に近づき(日本株なら日経平均株価4万円、あるいは史上最高値更新、ビットコインなら10万ドル前後)、そこでモミ合った後、それを突き抜け、最後に加速し、そこから少し暴落し、ピーク水準で乱高下を続けながらモミ合う。そして大暴落、というパターンである。現在、株もビットコインも大暴落の直前の状況だ。

第3に、バブルは2度崩壊する。2度目にとことん崩壊して、バブルは終わる。だから、1度目で降りれば、実は間に合う。しかし、ほとんどの投資家は、1度目のバブル崩壊で失った利益を取り返そうと、もう1度バブルに乗る。

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