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日本橋「おしゃれすぎフードコート」で優雅な時間 まるで海外にいるような、女性ウケ抜群のエリア

東洋経済オンライン / 2024年12月15日 8時50分

さしずめ、WESTエリアがタイムズスクエアやロックフェラーセンターのある商業の中心地だとすれば、EASTエリアは個性的な店がひしめく、文化的な一帯という意味合いだろう。

その言葉のとおり、カミサリー日本橋は「フードコート」と聞いて思い浮かべるような空間、店舗ではない独特な空気がある。

まず、路地を歩いていくと見える外観は、主張が控えめ。何も事前情報がなければ、どこか海外のブランドショップかと間違えるようなたたずまいである。

「おしゃれすぎるフードコート」の前評判は、ダテじゃない

「半地下」というほどではないが、道路に対してやや低くなっている店内へ入ると、細長い空間が広がる。

確かに一般的なフードコートらしさはなく、アメリカンというのだろうか、とにかく海外的な印象を受ける。

窓際に並ぶ座席の対面には、店舗が5つ。そう多くないが、下北沢や人形町にも展開するタコス店の「北出TACOS」に、渋谷にも店を構え、ピザをスライス単位で販売する「PIZZA SLICE」、八重洲や京都・二条に自家焙煎コーヒー豆専門店とカフェを運営している「TORIBA COFFEE」のブランド「TORIBAR」。

アンテナショップがひしめくように、都内で人気かつ個性的な店が集まっている。

さらにドーナツやケーキの「sweetie shop GRANDPA」、クラフトビールなどを販売する「2杯目のビール。」といったラインナップで、前評判にたがわず確かに「おしゃれ」である。

ただ、特徴はおしゃれなだけでない。そもそも「カミサリー」とは英語でセントラルキッチンのような意味合いを持ち、飲食物を販売するだけではない店舗もいくつかある。

例えば「2杯目のビール。」であれば醸造所も併設しており、北出TACOSもコーンからトルティーヤ生地を作る、セントラルキッチン的な立ち位置の店舗になっているという。

一部店舗はそうした工場的な様子を外から見られて、ほんのちょっとした工場見学のような気分に浸れる。いわゆる体験型消費というやつか。

客席は全体で100席もないくらいで、午後3時過ぎというやや中途半端な時間ではあったが、結構賑わっていた。

目立ったのは若い女性が多いこと。のんびりと語らうにはうってつけの場所なのだろう。

その他、外国人もそこそこ多い。いずれにしても、他のフードコートではあまりない客層である。通常のフードコートとは異なる空間設計が、こうした客層を呼び込んでいるのだろう。

とにかく気分がアガるフードコートだ

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