1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

禅が教える「ずっと不安が減らない人」の根本原因 転がせば転がすほど、悩みは重く大きくなる

東洋経済オンライン / 2024年12月16日 10時0分

このとき、波立つ水面を鎮めたいと思ったところで、人間にできることはありません。できるのは、ただ放っておくことだけ。しかし心配はいりません。もう間もなく、静かな水面が戻ってくるでしょう。それまで、ほんの少しの辛抱です。

「ありがとさん」を3回となえる

ただし、黙って「放っておく」ことなどできそうにないときも、あります。

瞬間湯沸かし器のように「ムカッ!」ときて、今にも爆発寸前、そんな場面です。私自身、若いころはケンカ腰の相手をうまくあしらえず、怒りにまかせて相手の土俵にのぼってしまったことがありました。

そんなときはどうすればいいでしょうと、私が心から尊敬する高僧、板橋興宗禅師さんに尋ねたときのことです。「すぐに反応してはいけないよ」と禅師さん。そしてこう続けました。

「ありがとさん、ありがとさん、ありがとさんと、心のなかで唱えればいい」

よく「頭に血が上る」といいます。頭に血が上ると怒りが爆発してしまうのなら、腹にとどめておけばいい。そのためのおまじないが「ありがとさん、ありがとさん、ありがとさん」なのでしょう。

怒りをコントロールするためのトレーニングである「アンガーマネジメント」の理論にも「怒りの感情は6秒しか続かないので、6秒だけ我慢すれば、怒りがおさまる」とあります。

ムカッときたときは、「ありがとさん、ありがとさん。ありがとさん」と唱えながら、6秒だけこらえましょう。頭を空っぽにできるおまじないです。

枡野 俊明:「禅の庭」庭園デザイナー、僧侶

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください