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「自分でやった方が早い病」かかる人の"根本原因" リーダーがこう考えると組織はダメになる

東洋経済オンライン / 2024年12月19日 17時0分

コンセプチュアルスキル……部下から上がってくる断片的な情報を集めて、その中から問題の本質を見極めて判断をする能力です。これにはロジカルシンキングやクリティカルシンキング、問題解決力などが含まれ、客観的に物事を分析し、原因と結果のつながりを理解することが求められます。

これら3つのスキルは、どのマネジメントレベルにおいても必須となりますが、レベルに応じて必要とされる割合が異なります。

ローワーマネジメントでは……「ちゃんとやる人、実行する人」であるローワーマネジメントに求められるのは、主にテクニカルスキルです。

おおよそテクニカルスキルが70%、ヒューマンスキルが20%、コンセプチュアルスキルが10%くらい求められている、と考えておくといいでしょう。

ミドルマネジメントでは……ミドルマネジメントは、部下の指導をするだけでなく、上司から指示を受ける立場であり、取引先や顧客の中でも決裁権のある人と話をする最前線に立つ人です。彼らは多様なコミュニケーション手段を駆使して組織の内外と良い関係を築きます。

また、リーダーシップを発揮してチームを目標達成に導く能力、他人の意見を傾聴したり、効果的にプレゼンテーションや交渉を行ったりするスキルも必要です。ミドルマネジメントには、高い人間関係スキルが求められるのです。

各スキルの割合は、テクニカルスキルが30%、ヒューマンスキルが50%、コンセプチュアルスキルが20%くらい求められている、と考えておくといいでしょう。

トップマネジメントでは……部下からの断片的な情報をとりまとめ、問題の本質を見極めて判断することが求められます。こうした仕事をするトップマネジメントには、コンセプチュアルスキルが最も重要です。これにはロジカルシンキングやクリティカルシンキングが含まれ、客観的に物事を分析し、原因と結果のつながりを理解することが求められます。

テクニカルスキルは10%程度、ヒューマンスキルも30%程度は必要ですが、最も重要なのはコンセプチュアルスキルで60%くらいは求められている、と考えておくといいでしょう。

階層が上がれば、戦う土俵もガラリと変わる

昇進すると、求められるマネジメントも違ってきますし、要求されるスキルも変わります。

最初は、テクニカルスキルを磨くように、と教えられていろいろな実務能力を身につけます。

マネージャーになると、実務はもういいからヒューマンスキルを身につけるように、と言われます。

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