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カワサキ、最新「メグロS1/W230」に感じる昭和 手頃な軽二輪モデルで伝統の姿と鼓動を再現

東洋経済オンライン / 2024年12月20日 10時20分

カワサキ「メグロS1」のロゴ(筆者撮影)

数あるバイクのスタイルの中でも、近年、世界的に高い人気を誇るジャンルのひとつが「ネオクラシック」。往年の名車を彷彿させるレトロな雰囲気と最新の装備を備えるモデルのことだが、とくに2024年11月20日に発売されたカワサキの「メグロS1」「W230」は、昭和レトロなテイストが特徴だ。シニア層だけでなく、若い世代からも支持を受ける最新トレンドを身にまとっているといえる。

【写真で見る】カワサキの最新モデル、昭和を感じるネオクラシック「メグロS1」と「W230」。その元になった「250メグロSG」や「W650-W1」、さらに兄貴分になる「メグロK1」や「W800」も含めて、ディテールを紹介(61枚)

また、232cc・空冷単気筒エンジンを搭載する軽二輪モデルであることで、比較的取得しやすい普通二輪免許でも運転が可能。これらにより、初心者からベテランまで、幅広い層のライダーから注目を集めている。

ここでは、そんな最新2機種について、メディア向け試乗会に参加し、実際に現車を確認し、乗り味を試してみたので、その印象をお届けしよう。

【写真】カワサキの最新モデル、昭和を感じるネオクラシック「メグロS1」と「W230」。その元になった「250メグロSG」や「W650-W1」、さらに兄貴分になる「メグロK1」や「W800」も含めて、ディテールを紹介(61枚)

メグロS1とW230の外観・装備

メグロS1とW230は、いずれも低回転域から扱いやすい232cc・空冷単気筒エンジンを、軽量なセミダブルクレードルフレームに搭載する兄弟車だ。メグロS1は「メグロ」、W230は「W(ダブル)」と、いずれもカワサキの伝統を受け継ぐブランドの最新作として登場した。

美しい造形の空冷フィンを持つエンジン、クラシカルなティアドロップ型の燃料タンク、前18インチ/後17インチのワイヤースポークホイール、丸目1灯ヘッドライトなど、各部にビンテージ感溢れる装備を採用している点は共通。それらに加え、それぞれのブランドを象徴するエンブレムなど、細部に違うギミックを加えることで差別化を図っている。

例えば、メグロS1の燃料タンクには、クロームメッキとブラックのツートンカラーに、「MEGURO」の車名ロゴを入れたオリジナルの立体エンブレムを装備する。対するW230の燃料タンクには、「W」のロゴ入り立体エンブレムを採用する。また、メグロS1では、エンジンの空冷フィンにも切削加工を施すことで、光が当たると輝く工夫も実施。加えて、サイドカバーや2連メーター内などには、レトロなカタカナ書体の「メグロ」ロゴも入れるなど、細部に質感を高める数多くのギミックが施されている。

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