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カワサキ、最新「メグロS1/W230」に感じる昭和 手頃な軽二輪モデルで伝統の姿と鼓動を再現

東洋経済オンライン / 2024年12月20日 10時20分

なお、WシリーズにもメグロK3と同じ773cc・空冷2気筒エンジン搭載の「W800」がある。W230は、その弟分となる軽二輪タイプという位置付けとなる。

ライディングポジションについて

そんな背景を持つメグロS1とW230。全体的なスタイルは、いずれも「昭和レトロ」を体現しているようなフォルムが一際目を惹く。そのクラシカルな雰囲気は、とても令和の最新モデルとは思えないほどだ。また、232cc・空冷単気筒を搭載する軽二輪モデルながら、ぱっと見た印象は、400ccなど、ひとクラス上の車格に見えるほどの存在感を持つ。

だが、実際のボディサイズは、両モデルともに、全長2125mm×全幅800mm×全高1090mm。例えば、2モデルの兄貴分であるメグロK3(全長2190mm×全幅925mm×全高1130mm)やW800(全長2190mm×全幅790mm×全高1075mm)の車体と比べると、ひとまわり以上コンパクトだ。

また、シート高もメグロS1が740mm、W230が745mmだから、兄貴分のメグロK3やW800の790mmと比べるとかなり低い。シートにまたがってみると、身長164cmの筆者でも、片足・両足ともにカカトまでベッタリと地面に着く。

そのため、例えば、街中の渋滞路やタイトなUターンをする際などで、仮にバランスを崩してしまっても、余裕で足を地面に着けて転倒を回避できそうだ。こうしたメリットは、車体がコンパクトなだけでなく、車両重量が143kgと軽量な点からも想像がつく。軽いバイクであれば、バランスを崩しても車体を支えやすいし、最悪の場合、もし立ちゴケをしても、車体を引き起こしやすい。こうした面から推察するに、これら2モデルは、女性や小柄なライダーなど、重いものを持ち上げるのが苦手なユーザーにとっても、比較的優しいバイクたちであるといえるだろう。

なお、ライディングポジションは、ワイドだけれど絶妙な幅のバーハンドルなどにより、上体があまり前傾せず、自然な姿勢で乗ることができる。また、前後に長いシートは、着座位置に自由度があり、筆者のような小柄なライダーから身長が高い人まで、幅広いライダーが窮屈にならずに好みのポジションを取れるといえるだろう。

エンジンの鼓動感や排気サウンド

エンジンを始動させると、空冷シングルらしい低く乾いた排気サウンドを楽しめる。カワサキの開発者によれば、メグロS1とW230は、「マフラーの排気音も相当にこだわった」という話だった。

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