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突如爆誕「mixi2」はClubhouseの"二の舞い"か? 同じ招待制だが異なる知名度、肝はマネタイズ?

東洋経済オンライン / 2024年12月20日 8時30分

mixi2の大きな特徴が「完全招待制」だ。

利用者が発行した招待リンクは現状、人数制限なく使えるようなので、どちらかと言えば「仲介制」くらいのスタンスだろうか。登録後に発行者がフォローされる程度で、発行者へのインセンティブは、今のところ特になさそうだ。

招待制ということもあり、リリース直後は、流行に敏感な「アーリーアダプター」が中心に盛り上がっていた。数日たって少し落ち着いているが、この様子を見て、筆者は2021年初頭にブームとなった音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」を思い出した。

あの時も、IT業界の関係者から火が付き、アーリーアダプターが盛り上がった。コロナ禍の「おウチ需要」も追い風になり注目を集めたが、あれから3年、多くのユーザーはすでに存在すら忘れてしまっているだろう。

いまひとつClubhouseが伸びなかった理由は、音声ベースゆえに、大勢でのやりとりに向いていないことに思える。その結果、「数人の会話を、大多数が聞く」のような、人にひも付いた一方通行のコミュニケーションになりやすい。いまなお愛されているClubhouse配信は、いずれもホスト側の個性が評価されているものだ。

一方で、mixi2はタイムラインにテキストが並ぶスタイルゆえに、情報の交通整理が行いやすい。また興味でつながるため、ユーザーが対等な立場になる余地がある。

同じ招待制であっても、Clubhouseよりも楽しめるユーザー層は厚いのではないか。また、そもそもの知名度もあり、「Clubhouseの二の舞い」にはならないと筆者は予想している。

とはいえ「招待制」は治安を保つ要因になる一方で、ユーザー層拡大にはつながりにくい。元祖mixiも、リリースから数年間は招待制だったが、後に登録制になった。どちらも経験しているからこそ、あえて招待制に原点回帰したのには、なんらかの理由があるのだろう。

もし今後、多くの他社SNSサービスのように、広告を収益の柱とするのであれば、ユーザー数が多いに越したことはない。それでも門戸を狭める理由を考えると、ユーザー数にとらわれない収益モデルを見越している可能性はある。

mixi2が、競合と大きく異なるのが、投稿フォームの下部に「イベント作成」のボタンがあることだ。イベント名や開始・終了時刻、内容と公開範囲(公開、承認制)を入力でき、参加呼びかけの投稿が、簡単にできるようになっている。

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