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突如爆誕「mixi2」はClubhouseの"二の舞い"か? 同じ招待制だが異なる知名度、肝はマネタイズ?

東洋経済オンライン / 2024年12月20日 8時30分

現状ではオンラインイベントを前提としているように見えるが、ここに「オフ会」の要素を持ち込み、会場予約や、その際のフードデリバリーなどを絡める展開も考えられる。

Peatix(ピーティックス)のように、簡単にイベント開催ができるサービスとなり、手数料収入を得る余地もある。

趣味などの興味ベースでつながれる「コミュニティ」は、クラウドファンディングとも親和性が高い。熱量の高い「コミュニティ」から、ファン心理を揺さぶるようなグッズが生まれるなんて未来もあるだろう。

また、MIXIは近年、スポーツビジネスにも活路を見いだしている。会費制の「チーム公式コミュニティ」を通じて、選手とファンが交流できるようになる可能性も否定できない。

タイムラインは「フォローした相手の時系列順表示」

別媒体の話で恐縮だが、筆者は2024年春に「ねとらぼ」の記事で、mixiの事業担当者にインタビュー取材を行った。

その際に担当者は「他のSNSと併用していく使い方が、一番いいんじゃないか」との考えを示していた。それは裏を返すと、なにかの代替サービスではない「唯一無二なSNS」であり続ける決意表明とも捉えられる。

mixi2のタイムラインは、アルゴリズム表示による「フォロー無関係のおすすめ表示」が標準となったXと異なり、「フォローした相手の時系列順表示」で並んでいる。この仕様から、Xに移行しなかった世界線のTwitterを意味する「Twitter2」とのあだ名も付けられているが、個人的には完全なる別サービスだと認識したほうがよいように感じている。

その一端が見えるのが、mixi2の利用規約だ。「選挙運動、またはこれらに類似する行為および公職選挙法に抵触する行為」を禁止している点は、他のSNSとは一線を画している。「類似する行為」となれば、選挙期間以外の政治活動についても、同様に避けるべきなのだろう。

また、闇バイトを意図したと思われる「詐欺、規制薬物の濫用、児童売買春、預貯金口座および携帯電話の違法な売買等の犯罪的行為、もしくは犯罪的行為に結びつく行為、または公序良俗に反する行為、もしくはその恐れのある行為」が明確に禁じられている点も、後発サービスだからこその時流に合わせた対策だ。

治安維持に向けた対策は若年層にフィットしている

このように、招待制と踏み込んだ規約の合わせ技で、風紀を安定させようとしている工夫が見受けられる。また、投稿欄は「今なにしてる?」と一般的な呼びかけ文面ながら、返信欄が「やさしいことばで返信しよう」となっている点も、治安維持に向けた対策と言える。

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