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「余命1年」治療第2弾がん免疫療法のリアルな効果 副作用は軽く、旅行に行けるほど体調良好だったが…

東洋経済オンライン / 2024年12月21日 9時20分

入院3日目。朝から快調だ。熱も下がり、副作用は何も出ていない。人によっては悪寒、発熱、掻痒感、発疹、血圧の変動(ふらつき、動悸)、呼吸困難、紅潮、末梢性浮腫などの症状が出ることがあるというが、幸い軽い発熱だけで済んだ。

会計時の金額を見て驚いた

退院時の会計でその額を見て驚いた。合計金額約65万円。バベンチオ関連だけで50万円である。だが、高額療養費制度のおかげで実質負担は数万円で済んだ。本当にありがたい制度である。次回の投与は8月の上旬。それまで大きな副作用が出ないことを祈った。

7月下旬は通院がないので、いくつか仕事を入れた。猛暑日がなく「涼しさ」が話題となっている房総の勝浦への取材(「猛暑日ゼロ」の勝浦、7月下旬に訪れた正直な感想)もその一つ。長距離の移動、暑い中での現地取材は大丈夫かと多少は気になったが、いざ訪れてみたらどうってことなかった。

駅に到着後は周辺を歩いて取材し、魚屋が始めた食堂でおいしい海鮮丼の朝昼食を楽しむ。その後、電動自転車を借りて、潮風を浴びながら海岸線をサイクリングし、名所を駆け回った。

勝浦海中公園の海に面した所にあった気温計は25度を指していた。食堂のおばあちゃんが「海からの風があるからいつでも涼しい」と言っていたことを思い出した。日差しは強かったが、気温は30度を下回っていたので、取材で動き回っても体力的には平気だった。夜、帰宅後も体調に変化はなく、「まだまだやれるな」と自信がわいてきた。

8月1日、2度目のバベンチオ投与日だ。いつも通りに血液検査を済ませ、診察、そしてバベンチオ投与という流れ。実は3日から1週間、毎年恒例の北海道旅行を控えており、副作用だけが心配だった。旅行そのものは医師も「どんどん行かれたほうがいいですよ」と勧めてくれていた。さあ、副作用はどうなるか。

バベンチオの投与は順調に終わり、午後には自宅に戻った、今回は前回のような発熱もない。翌日も体調は良好で異変はどこにもない。

体調に異変なく北海道旅行に

3日、予定通り北海道旅行に出発。羽田までリムジンバスで行き、ゆっくりと午後の便で新千歳へ。レンタカーを借りて空港から1時間ほどのところにある小さな町に着いた。

スーパーで食材を購入して、滞在先の別荘へ。掃除を済ませ、食事、そして温泉タイム。これで一気に疲れが吹き飛んだ。2階の窓を少し開けて就寝。エゾガエルの合唱がすごい。

いつもはこの町を拠点に車で牧場、湖、海といった観光スポットなどを周遊するのだが、今回はじっくり滞在して”温泉・自然療法”に徹した。1日だけ、近くを流れる川の上流まで足を延ばして渓流釣りを楽しみ、ヤマメと戯れた。

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