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Mー1王者も恐れる、漫才で「滑った」ときのあの感覚 ノンスタ石田×ギャロップ林の同期対談が実現

東洋経済オンライン / 2024年12月21日 8時5分

NON STYLE石田明さんとギャロップ林健さんが語る「現役漫才師でいるためのこだわり」とは(写真:マガジンハウス提供)

賞レース優勝(「M-1グランプリ 2008」優勝、「THE SECOND」初代王者)という共通点があり、同期の間柄でもあるNON STYLE石田明さんとギャロップ林健さん。石田さんが刊行した著書『答え合わせ』の刊行記念として、2人の対談が実現した。石田さんは今年のM-1審査員にも決定している。

「中堅漫才師としてのモチベーション」「老害問題」「M-1の展望」など、お笑いファンはもちろん、同世代の人たちの生きるヒントとなるようなテーマを語る(全2回。今回は1回目)。

40代漫才師のモチベーションとは?

石田:林はTHE SECONDで優勝したけど、その前のモチベーションを教えてほしい。M-1が(結成15年経って出場資格がなくなり)終わってからのネタを書くことの意味みたいな。M-1終わったら、だいたいみんな緩めるやん。

【写真で見る】NON STYLE石田明さん、ギャロップ林健さん

林:そう、緩める人ばっかりやと思うよ。

石田:THE SECONDが生まれたから、みんなもう1回締め直してるけど、基本は緩めるやろ? 林は緩まなかったん?

林:いや、ちょっとは緩んでたと思うよ。でも、やることが他になくてね。石田もそうやと思うけど、俺らそんなに「テレビテレビ」してないし、決して得意でもない。特にひな壇なんて好きじゃない。テレビに呼ばれても、「これどうしよう、今1個しゃべれました。もうこれで給料泥棒とは言わんといてくださいね」みたいなタイプやから。

石田:もっとグイグイ行きそうやのに。

林:うん、ちょっと前なら違ったかもしれんけどね。

そうなると「マラソン大会があるわけじゃないけど、毎朝走る人」みたいな感覚に近いよね。ただ全然ペースは緩い。みんなが「書くのやめた」みたいになってるなかで、「また新ネタやってるやん」とか言われたけど、年に4本とかやからね。

石田:でも、それがまあまあのクオリティで作れてたやんか。

林:観た人がそう言ってくれたりもしたけど、当然4本中4本よかったわけじゃなくて、挫折した何本かもあるし、「これネタですか?」みたいなやつもあったしね。

石田:あれはなんでなんやろな。俺もネタ作るけど、最初はおもろいと思って作ってるわけやん? それに、ちゃんと今まで受けてきた実績も一応あるわけですよ。なのに……滑るよな?

林:滑る、滑る。

石田:なんでかわからへんねん。特に、俺たちが「おもろい!」って思えば思うほど滑らへん?

「滑る」って、普通に生きてたらほぼない経験

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