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刃物を持つ犯人に「絶対してはいけない」3つの事 刃物を持った人物が現れたら…どうすればいい?

東洋経済オンライン / 2024年12月21日 8時10分

これは、攻撃の的をできる限り小さくすること、そして犯人が力を入れやすい方向から逃れる目的だ。

もしあなたの利き手が右手だとすると、少し左側にいる人と、右手よりもさらに右側にいる人、どちらが攻撃しやすいだろうか。刃物を振り下ろしたり、突き刺したりする場合、利き手と反対側のほうが力を入れやすいため、利き手側に回り込むと攻撃力を落とすことができるのだ。

警察官も刃物を取り出す危険のある人物に同行する際、利き手を見極めてそちら側を歩くように指導されている。

もっと手前の段階から身を守る方法は1つだ。とにかく周りに気を配り、不審者から距離をとること。

不審者と至近距離で対面しないためには、不審者をできるだけ遠くで、いかに早く見つけるかに限る。 スマートフォンに集中したり、イヤホンをして周囲の音を遮断していたりすれば、不審者発見は遅れてしまうし、襲われたときにも初動が遅れるだろう。

「直感」は馬鹿にならない

2021年に京王線車内で起きた刺傷事件がある。

ハロウィーンであった10月31日、八王子から新宿に向かう京王線の車内で、当時24歳の男が乗客たちを無差別に刃物で襲った事件だ。男性1人が意識不明の重体となり、車内には火が放たれた。犯人の男が『バットマン』に出てくる「ジョーカー」のコスプレをしていたことから、「ジョーカー事件」とも呼ばれている。

この事件映像を見て筆者が気になったのは、乗客が隣の車両から走って逃げてきているにもかかわらず、 ヘッドホンをしていて逃げ遅れている人がいたこと。スマホに夢中になっていたり、イヤホンで周囲の音を遮断していたりする人の姿は、最近では当たり前に見られる。これは非常に危険だ。

イヤホンをするにしても片耳は空けた状態にしたり、スマホをずっと眺めるのではなく、頻繁に顔を起こしたりすることで、初動への反応速度を上げることができる。

そして不審な人物を見かけたら、とにかくそっと距離をとることだ。そのために重視するのが「直感」。これが意外と馬鹿にできない。公共の乗り物などで「何かが怪しい」と感じたときの“言葉には表せない直感”に頼る。この感覚的な気づきを逃さないためには、先ほども述べたように周りに気を配るのが肝心だ。

最近起こった事件については、こういった対策をもってしても防げない最悪のケースだったといえる。しかし、普段から注意して周囲を見るようにすれば、あなた自身、そして大切な人を守ることができるかもしれない。

まずは備えるという意識をもっておくには越したことがないだろう。

松丸 俊彦:セキュリティコンサルタント

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