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映画【推しの子】を"売れっ子MV監督"が撮る狙い ドラマ・映画版プロデューサーに聞く(前編)

東洋経済オンライン / 2024年12月21日 9時40分

スミス監督だからこそ、撮れた映像だと思っています。今回はスミス監督が蓄積してきたものを存分に発揮していただきました。

一方で松本監督は、若い世代の子たちと近い年齢なので、「恋愛リアリティショー」を撮るときにどういった感覚で見ているのか興味がありました。そのリアルさを表現してほしかったので、松本監督にお願いしました。

リアルなライブ映像へのこだわり

――たしかにライブ映像も通常の映画とは違う臨場感があったのですが、このあたりはどのように撮影したのでしょうか?

カメラマンも含めて、スタッフはどちらかというとMVやCMを主戦場としているチームだったり、ライブ映像を撮っている方たちが多かったからだと思われます。ノウハウがあるんです。

例えばアイのライブ映像はカメラを10台以上回しています。撮影の奥平功さんを中心に、ライブチームをしっかり組むことができました。今回はそれが非常に大きかったです。

照明の渡邊良平さんも奥平さんとよく組んでいる方なので、どういうふうなライティングをすればライブ映像の輝きになるかということをよく理解されている。あれはなかなか普通のドラマや映画の経験だけでは培われない能力だったと察しました。

そういうことを熟知しているチームだったからこそ、どこにどういう人員やカメラを配置すればいいのか、ということがわかる。だからこそリアルに表現できたと思います。

上手くスケジュールが組めた理由

――ドラマシリーズのタイトルバックは、毎回違ったキャラクターがフィーチャーされたMVのような映像になっていました。そして先ほどのライブシーンの撮影なども含めて、全体的に音楽パートの比重が大きかったと思うのですが、通常の映画・ドラマなどに比べて、スケジュールの組み方などは変わってくるのでしょうか?

基本的には撮影のスケジュールは通常の作品と変わらなかったのですが、その中で現場で「お金がない」「時間がない」といった言い訳はできるだけしないよう心がけました。やはりものづくりに追われると、どうしてもそういった言い訳をしがちなんですが……。

配信ドラマと映画を4カ月半で一度に撮影できたからこそ、うまくやりくりできたということはあります。

ライブ撮影に2日かかるなら、別のシーンは1日で終わらせよう、といった具合に力の入れどころを相談をしながら、言い訳をなくすためのスケジュールを組んでいました。

インタビュー後編:映画【推しの子】"絶妙すぎる配役"決まった背景

壬生 智裕:映画ライター

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