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宝くじは買うべき?東大生が教える「数学的」解答【再配信】 当たる確率は? ビジネスにも役立つ思考法

東洋経済オンライン / 2024年12月21日 8時0分

宝くじを数学の視点から解説します(撮影:今井康一)

【数学を使って世の中の仕組みを知ることで、物事を見る視野が広がります。現役東大生の永田耕作さんが数学の魅力について解説します。こちらは2023年12月20日に公開した記事の再配信です。】

いよいよ2023年も残り2週間を切りました。12月22日まで発売している「年末ジャンボ宝くじ」は1等・前後賞合わせて10億円と高額賞金が魅力です。

日本宝くじ協会によると、宝くじをこれまでに購入したことがある人は8500万人を超えており、これは宝くじを購入することができる18歳以上の人口の80%以上。2023年4月に実施した調査では、過去1年間で宝くじを購入した人を指す「宝くじ人口」も5000万人以上います。

宝くじのリターン

さて、そんな宝くじについて1つクイズです。宝くじを300円で1枚購入したとき、返ってくるお金(リターン)はどのくらいでしょうか。

答えを出すために、実際に計算をしてみましょう。

以下は、1等から7等までの「当せん金」とその本数です。

1等        7億円(23本)
1等の前後賞    1億5000万円(46本)
1等の組違い賞   10万円(4577本)
2等        1000万円(184本)
3等        100万円(9200本)
4等        5万円(4万6000本)
5等        1万円(46万本)
6等        3000円(460万本)
7等        300円(4600万本)

全体の宝くじの発売枚数は4億6000万枚であることがわかっているため、その全体の枚数で割り算をすることで、各等級の当たりが出る確率を算出できます。そして、それぞれの「当せん金」をその確率にかけ算すると、各等級の1枚当たりに見込まれるリターンが算出できるのです。

1等の当たる確率は2000万分の1

例えば、1等が当たる確率を考えてみましょう。1等の当たりの本数は「23本」です。全体の枚数で割ると、

23÷460,000,000=1/20,000,000

となり、2000万分の1の確率であることがわかります。つまり、2000万分の1の確率で、7億円が当たるのです。よって、1枚買ったときのリターンの平均は、(当たる確率)×(当せん金)で求められるため、

1/20,000,000 × 700,000,000 = 35

となります。これはあくまで1等に限った話なので、他の等級でも同様に計算していきます。すると、

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