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「落ち込まない人」がしている"たった2つの習慣" 感情に振り回されないメンタルを手に入れよう

東洋経済オンライン / 2024年12月22日 11時30分

大事なのは、メンタルと自我を切り離すことなのである。

【お薬その②】スーパー解脱ジェネリック

2つめのお薬は、名前のごとく、解脱するんじゃないかというぐらい精神を解き放つ離れ技である。

これは私も週2で使っている、仏教の開祖・釈迦を真似して編み出したジェネリック仏教医薬品である。

これのやり方は次のとおり。

空を見上げて「空は……青いなあ……とても」。

海を見て「海は……広いなあ……本当に」。

マッチョを見て「筋肉でかいなあ……ムダに」。

など、「すべてを悟り解脱する釈迦モード」に切り替え、達観してから、自分のメンタルに向き合うようにするのだ。

このモードに入ると、自分のすさんだメンタルを目の前にしても、すべてを悟った釈迦のような、やわらかかつ温かい気持ちで「自動コントロール」を待つことができるのである。

メンタルの不安定さを受け入れる

相談者の一人である、ある30代の主婦は、家事に育児に忙殺されており、仕事から帰宅した旦那さんに対して、荒れたメンタルでゴジラのように大暴れしていたそうだ。

そこで、私から処方されたお薬「自分を遠くから冷めた目でミツメール」「スーパー解脱ジェネリック」を実践してみた。

するとどういうことだろう。

次の日から、あれだけツラく感じた子どものワガママを、「ああ……今日もワガママ言っているなあ……。我が息子は……順調」と、謎の広大な精神で受け止めた自分が、逆に面白くなったとのことだった。その後も、自分の不定期なメンタルの浮き沈みに遭遇しても、「人間感じるわぁ……。私、人間だなあ。人間やってるわあ」といった解脱っぷりで、自分のメンタルに向き合えているそうだ。

ここまで来ればもう怖くない。

すでに浮き沈みする自分のメンタルを受け止め、むしろ肯定的に見られているのだから。

メンタルに浮き沈みがあることは人間として当然なので、決して恥ずべきことではない。

それをむやみに抑えようとした結果、疲れてしまうことのほうが多い。

メンタルは不安定であることが正常だと認めよう。

メンタルの不安定さを尊重してあげるほうがよっぽど建設的で、人間らしく、賢く、おすすめなのである。

おばけ3号:作家・コラムニスト/インフルエンサー

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