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アルツハイマー研究第一人者が語る「脳にいい食」 主食や調味料の選び方に注意して脳の老化防止

東洋経済オンライン / 2024年12月23日 7時0分

こうした有用な成分は、白米よりも玄米に豊富です。毎日の主食を発芽発酵玄米にすれば、それだけで脳は若返り、がんや感染症の予防にも役立ちます。

油の種類が寿命を左右する

毎日食べたい必須の食材:健康的な油

調理油にはオリーブオイルを活用しよう

●油のなかには体内の炎症を促し、老化や病気を招くものもある

●老化予防、病気予防にはオリーブオイル

●認知機能の維持、改善にはココナッツオイル

安価で健康的な調理油として消費量が多いキャノーラ油(サラダ油の原料の1種)ですが、学習能力や記憶力を低下させ、体重増加を招くことがマウスの実験で明らかになりました。

さらに、日本で消費されているキャノーラ油の多くは、カナダ産の遺伝子組み換えされたキャノーラ種が使用されています。遺伝子組み換え作物の影響はまだよくわかっておらず、それも心配です。

脳を若々しく保ち、病気を予防したいのであれば、調理油にはエクストラバージンオリーブオイルをおすすめします。

<長寿の油オリーブオイル>

和食とともに、生活習慣病や認知症を予防する食事として取り上げられるのが地中海食です。その効果は数々の研究報告によって証明されていますが、健康長寿に役立つ食材として、もっとも注目されているのがエクストラバージンオリーブオイルです。

老化を抑制するポリフェノールが豊富に含まれていて、認知機能を改善する効果があることも確認されています。

エクストラバージンオリーブオイルの有用な成分を、丸ごと得たいのであれば、ドレッシングなどにして加熱せずとりましょう。

酸化しにくいので加熱調理するときの油としても活用できます。

<脳にはココナッツオイル>

脳を活性化させるにはココナッツオイルがおすすめです。日本ではあまりなじみがありませんでしたが、若年性アルツハイマー病がココナッツオイルをとることで改善したことが書籍で発表され、世界的に注目を集めました。ココナッツオイルも積極的にとりましょう。

砂糖と塩の選び方にも注意を

毎日食べたい必須の食材:砂糖と塩

精製度が低いものを選ぼう

●白い砂糖、食塩は精製度が高くミネラルがほとんど含まれていない

● 昔ながらの製法でつくられたものは、精製度が低く、ビタミンやミネラルが豊富

料理に使う砂糖や塩はどのようなものを使っているでしょうか。もし、白い砂糖(上白糖・グラニュー糖)や食塩を使っているのなら、今すぐやめることをおすすめします。

不純物を徹底的に取り除いた上白糖やグラニュー糖は、成分のほとんどがショ糖で、血糖値を急上昇させる危険な甘味料です。

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