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アルツハイマー研究第一人者が語る「脳にいい食」 主食や調味料の選び方に注意して脳の老化防止

東洋経済オンライン / 2024年12月23日 7時0分

黒砂糖、きび糖、てんさい糖、はちみつも血糖値を上昇させますが、ショ糖以外にも天然の成分が含まれているので、甘味料としてはこれらを活用しましょう。

塩も同じです。よく利用されている食塩は不純物を取り除く段階で、体に必要なミネラルなどが失われてしまいます。

伝統的な技法でつくられた国産の海塩は、自然な旨みや甘みがあっておいしいですし、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルが含まれています。

<自然の塩は体にいい>

日本人は塩をとり過ぎているといわれますが、ていねいにつくられた海塩であれば、ナトリウムだけでなくマグネシウム、カリウム、カルシウムも一緒にとれるので、体内のミネラルバランスが整ってむしろ健康に役立ちます。

海塩の成分は血液と似ています。戦時中、点滴液が不足したときに海水を薄めて利用していたという歴史もあります。ミネラルバランスのいい塩を選べば、健康に役立つことは間違いありません。減塩など気にせず、おいしいと感じる味つけにして大丈夫です。

塩と違って、砂糖など甘味料はとり過ぎないよう注意する必要があります。甘味料をたくさんとると血糖値の急上昇を招き、動脈硬化を促進し、アルツハイマー病のリスクを高めます。健康のためには砂糖を控えましょう。

白澤 卓二:医学博士、白澤抗加齢医学研究所所長、お茶の水健康長寿クリニック院長

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