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受験生の敵「入試前の緊張をほぐす」ただ1つの方法 緊張の原因が理解できればきちんと対処できる

東洋経済オンライン / 2024年12月23日 7時50分

緊張を軽減する方法を解説します(写真:梅谷秀司)

受験が近づくにつれて、さまざまな不安や焦りを抱える受験生や親は多いと思います。それらを解消するためにはどうしたらよいのか。短期集中連載「現役東大生が解決!受験お悩み相談室」では、偏差値35から東大合格を果たした漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡壱誠氏が率いるカルペ・ディエムのメンバーが、数多くの受験生を指導した経験を基にした解決策を伝授します。【連載第3回】

東大生は緊張にどう対応していたのか?

多くの受験生にとっていちばんの敵になるのが「緊張」です。

【漫画で読む】「ドラゴン桜」で元気をなくした生徒に桜木先生が語ったこと

緊張すると、試験本番でガチガチになってしまって、普段では考えられないような大きなミスをしてしまう危険性があります。「いつもは8割取れる科目なのに、本番では緊張のせいで、6割しか取れなかった」というような受験生は毎年いるものです。

どうすれば緊張を緩和できるのか? 当人だけでなく、親御さんはどんなことをすればいいのか?

今回は、緊張とどのように向き合えばいいのか、東大生の実際の事例も紹介しながらお話ししたいと思います。

まず東大生に話を聞くと、緊張に対しては「イメージトレーニング」で対応していたという人が多かったです。

・1週間前から試験会場に何度か足を運ぶようにしていた。実際に自分が試験日の朝に歩くであろう道を歩き、試験本番でどう過ごすのかのイメージをつけていた(東大文学部4年)

・試験直前に、試験のスケジュールと同じ形式で直前パック(注:各予備校が出している、共通テストの予想問題をまとめたもの)を解いて、最終調整をしていた(東大工学部3年)

イメージトレーニングというのは、試験本番で実際にどのように立ち振る舞うのかを鮮明にイメージすることで、試験本番での緊張を緩和するというものです。スポーツ選手がよくやっているものですが、東大受験生もこれを実行している場合が多いのです。このイメージがついている人とついていない人とでは、やはり緊張の度合いが大きく異なります。

そもそもなぜ緊張するのかといえば、「想定外の物事が起きたら対処できないため」です。「試験本番になって、過去問よりも試験問題が一気に難しくなっていたらどうしよう」「試験会場にたどり着けなかったらどうしよう」「マークミスしたらどうしよう」という複数の不安が混ざり合った結果、「緊張」という現象が生まれているわけです。

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