年末年始は「寒さを覚悟」どれくらい気温が低いか 日本海側を中心に雪が多く降り交通への影響も
東洋経済オンライン / 2024年12月25日 8時0分
今年の年末年始は、12月28日から1月5日まで9連休になる企業が多く、「奇跡の9連休」ともいわれています。自宅でのんびり過ごす方もいれば、帰省や旅行を計画している方もいるのではないでしょうか。
さて、気になる年末年始のお天気ですが、全国的にいつもより厳しい寒さになりそうです。日本海側を中心に雪が多く降り、交通への影響が出るおそれがあります。
年末年始の見通しと、過ごし方の注意点を解説します。
全国的にいつもより寒い年末年始に
気象庁の1か月予報によると、特に年末年始は寒くなりそうです(※外部配信先では図版を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。
まず12月28日から1月3日にかけて、全国的に平均気温が平年より低い見込みです。かなり低くなる可能性もあります。
1月4日から17日の平均気温は、各地で平年並みか低いでしょう。
平年並みだったとしても、寒い時期です。例えば1月の平均気温の平年値は、札幌−3.2℃、仙台2.0℃、新潟2.5℃、東京5.4℃、大阪6.2℃、福岡6.9℃です。
この年末年始はそれよりも気温が低くなる予想なので、万全な防寒をしたほうがよいでしょう(防寒対策の関連記事:「ダウンは必要?」この先どれくらい寒くなるのか)。
日本海側では雪・太平洋側は乾燥に注意
続いて、降水量(雨と雪の量)をみていきます。1月にかけては寒気の影響を受けやすく、日本海側を中心に雪や雨の量が平年より多くなるでしょう。
特に、12月28日から1月3日頃は、日本海側で雪の量がかなり多くなるおそれがあります。
一方、関東から西の太平洋側は、降水量が平年より少ない見込みです。すでに空気が乾燥していて、東京では19日間連続で乾燥注意報が発表されています(12月25日時点)。今後も湿度が低く、カラカラの状態が予想されます。
火の取り扱いや肌の保湿、喉のケアなどに気をつけましょう。
全国的に寒くなるのは、冬型の気圧配置が強まりやすいためです。冬型の気圧配置は、日本の西に高気圧・東に低気圧がある「西高東低」です。
こちらは強い冬型の気圧配置となった12月22日の天気図です。
冬型の気圧配置のときは、等圧線(白い線)が南北に伸びます。等圧線が混むことを、「冬型の気圧配置が強まる」といいます。等圧線が混んでいるほど気圧傾度が大きいため、風が強く吹きます。
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