雌伏30年、リユース「トレファク」が大化けしていた 商材多様化、未開封ウイスキーを4000万円で販売も
東洋経済オンライン / 2024年12月25日 9時20分
中古品や新古品、未使用品を扱うリユース市場が伸びている。業界全体では2023年に約3兆1227億円(前年比7.8%増、リユース経済新聞調べ)となり、衣料品からブランド品、家具・家電までさまざまな商材が実店舗やオンライン店舗で流通する。
【画像11枚】「衣料品」「家電」「フィギュア」「4000万円ウイスキー」まで豊富な品揃えを誇る
この市場にいち早く参入したのが「トレジャーファクトリー」(運営企業:トレジャー・ファクトリー)だ。1995年に当時大学生だった野坂英吾氏が個人起業してから事業規模を拡大し、来年で30周年を迎える。
競合の参入も増えるなかで、なぜ近年急成長を遂げられたのか。野坂社長がその秘訣を明かした。
「売り・買い」同時にする人が増えた
「お客さまと向き合い、商材を変え続けてきました。リユース市場は様変わりし、日本の消費者の方の暮らしに根づいたのを感じます。昔は売る人・買う人がはっきり分かれていましたが、この10年ほどは同じ人が売りも買いもされます。特に引っ越しされる方はご自宅の家財道具や嗜好品を売りに出されて、新居に備える品を買われるケースも多いです」と野坂社長は振り返る(以下、「」内の発言はすべて野坂社長)。
足元の業績は好調だ。コロナ禍の2021年2月期に1億0600万円にまで落ち込んだ営業利益も、直近2024年2月期は33億4800万円にまで急拡大。今2025年2月期は同40億4100万円と過去最高を見込んでおり、国内の既存店売上高は2024年11月度まで39カ月連続で前年実績を上回って推移している。
【画像11枚】「衣料品」「家電」「フィギュア」「4000万円ウイスキー」まで。豊富な品揃えを誇る「トレジャーファクトリー 浦和中尾店」
2007年に上場した同社は、現在、総合リユース「トレファク」を中心に「トレファクスタイル」「ユーズレット」「トレファクスポーツアウトドア」「トレファクマーケット」「ゴルフキング」など12業態のリユース事業を展開する。取扱品目が増え、総合型店以外に専門店を同時運営しているのだ。
「販売のカテゴリー別でいえば、『衣料』の構成比が半数近く(45.7%=2025年2月期第2四半期時点)を占め、次いで『服飾雑貨』(同22.9%)、『電化製品』(同11.0%)です。近年伸びているのが『ホビー用品』 (同9.7%)で活発に取引されています」
売れ行きを左右する気候と目利き
この記事に関連するニュース
-
祖母の家を整理していたら「穴なし」の50円玉を発見…!大事に取っておいたらどのくらいの価値になるでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年12月10日 11時10分
-
リユース市場活況も「大黒屋」ひとり負けの謎…インバウンドの「爆買い」で急成長も今や“崖っぷち”3つのワケ
集英社オンライン / 2024年12月6日 7時0分
-
1点モノの宝物が集まるセカンドストリート 衣料・服飾品のカジュアルブランド・ラグジュアリーブランド『2024年 年間販売数量ランキング』を発表!
PR TIMES / 2024年12月4日 13時40分
-
ウイスキーの転売は「違法になる」と聞いたのですが、家にある不要なウイスキーを売っても捕まってしまうのでしょうか
ファイナンシャルフィールド / 2024年12月1日 4時30分
-
〈国産ウイスキー難民続出!?〉ウイスキー「山崎55年」が1本約8100万円…価格高騰の原因と愛飲家にとっての「明るい兆し」
集英社オンライン / 2024年11月30日 17時0分
ランキング
-
1カレーの具を"知らない子"増加の背景にある懸念 心と体を使って経験できる場を作ることが重要
東洋経済オンライン / 2024年12月25日 14時0分
-
2おにぎりが涙ながらに「たすけて」と訴えるイラストで食品ロス削減へ ファミマ取り組み本格化
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年12月25日 16時47分
-
3「ホンダ+日産=世界3位」素直に喜べない理由は? パワー半導体をめぐる“次の競争”
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月25日 6時20分
-
4鳥貴族が新時代の「居酒屋王」に!? 苦戦するライバルと差がついた決定的な理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月25日 8時10分
-
5住友林業、準耐火性能に不適合 24都府県の住宅930棟
共同通信 / 2024年12月25日 19時53分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください