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年末年始で見直す!「我が家の子育てガイド」 夫婦間の「教育方針のすれ違い」を回避する

東洋経済オンライン / 2024年12月26日 8時50分

ガイドラインとは、子育ての具体的な指針を示すものです。しかし、それは決して「こうしなければならない」という固定的な「マニュアル」ではありません。柔軟性を持ちつつ、家庭としての方向性を定める「地図」のような存在です。これを作ることで以下の効果が期待できます。

(1)親の安心感が向上する

日々の子育てで「これでいいのか?」と迷うことが減り、ストレスが軽減されます。特に夫婦間で方針が共有されていれば、親同士が安心感を得られるでしょう。

(2)家族全体の共通理解を促進

夫婦が一緒にガイドラインを作ること、時には子どもも入って作ることで、夫婦間や親子間での意思疎通が深まり、価値観のズレが少なくなります。

(3)柔軟性の確保

子どもの成長や家庭の状況に応じてガイドラインは年々修正されます。しかし、元となるガイドラインがあれば、そこから修正することができるため、柔軟に修正する姿勢ができます。

ガイドライン作成の進め方

ここでは、シンプルかつ実践的なフレームワークを4つのステップでご紹介します。

(ステップ1) 子育ての目的を設定する

まずは「我が家が目指す子育てのゴール」を話し合います。ゴールは18歳または20歳で設定してみてください。その段階でどのような子どもになってほしいでしょうか。〇〇大学に行ってほしいというような固有名詞が出てくるようなゴールではありません。人としてどのような人になってもらいたいか、その状態をイメージして出てくるゴールです。

例えば、次のような例が考えられます。

例)我が家の子育ての目的は、「自立と協調をあわせ持つ子」を育てていくこと。自分で考え、自分の力で道を切り開ける自立性と、他者と協力し、共存できる協調性をあわせ持つ子に育てていきたい。

これらの目的は、家庭ごとに独自のものを設定するといいでしょう。夫婦でアイデアを出し合いながら共通の目的を決めることが、ガイドライン作成の第一歩です。

(ステップ2) 3つの視点で具体化する

目的を設定したら、それを達成するための指針を以下の3つの視点から具体化します。

① 心(精神面)

・性格 子どもはどのような個性や特性を持っているか、それをどのように伸ばしていくか。

例)ゆっくりタイプの子なので、子どものペースに合わせて対応していき、無理がない程度に徐々にペースアップをしていく。

・自己肯定感 子どもが短所も含め今の自分を大切に思えるようにするために親は何ができるか。

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