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認知症予防につながる「いつもの食事」のヒント 卵や肉、魚、発酵食品の食べ方と選び方

東洋経済オンライン / 2024年12月27日 7時0分

誕生日のお祝いで出す特別メニュー。この日はグルテンフリーのたい焼きも(写真:『Dr.白澤の実践メソッド 100寿をめざす 認知症最新戦略』)

アルツハイマー研究を続けて34年になる白澤卓二医師は、これまでの研究から認知症予防のために「毎日とりたい食材」をピックアップし、自身が代表を務める高齢者施設で提供しています。そこで「Dr.白澤がすすめる毎日食べたい必須の食材」について3回にわたってご紹介。本記事は2回目です(本記事は、白澤医師の『Dr.白澤の実践メソッド 100寿をめざす 認知症最新戦略』より一部を抜粋、再編集したものです)。

1回目の記事:アルツハイマー研究第一人者が語る「脳にいい食」

“質のいい卵”を食べよう

毎日食べたい必須の食材:卵

親鶏の生育環境やエサをチェック

●卵の質は親鶏の状態に左右される

●理想は平飼いで質のよいエサを与えられた鶏の卵

●卵の質はエサによって変わる。強化されている成分をチェックしよう

健康長寿のために卵を食べましょう。かつては、コレステロールに配慮して、食べ過ぎないよう注意されていましたが、2015年にアメリカで食事由来のコレステロール摂取に対する制限が削除されて、その健康効果が注目されています。

【画像】Dr.白澤がすすめる毎日食べたい必須の食材

最近では、脳卒中や認知機能の低下を防ぐためには、毎日食べたほうがいい健康食材に躍り出ました。

卵の栄養で特に注目されているのが、コリンとレシチンです。コリンは神経伝達物質であるアセチルコリンの原料になり、レシチンはコレステロールの分解や排泄を促します。

また、卵は完全栄養食品と呼ばれるほど栄養価が高く、良質のタンパク質も豊富です。

高齢者の栄養不足を補うには、最適の食材と言っていいでしょう。

<質のいいものを選ぼう>

卵の質は親鶏の生育環境に左右されます。理想は、平飼いで自然なエサ(穀物や野草)を食べて育った鶏の卵です。また、エサに有用な成分を混ぜて育った鶏の卵もあります。

ラウリン酸、エルゴチオネイン、オメガ3(系脂肪酸)、ビタミンEなど、さまざまな栄養を強化した卵が市販されています。

肉を食べて筋肉を維持しよう

毎日食べたい必須の食材:良質なタンパク質

生命の要となる重要な栄養素

● 不足すると認知機能の低下だけでなく、筋肉が落ちて、寿命も短くなる

● タンパク質を多く含むのは肉や魚、卵(動物性)。効率よくタンパク質がとれるのは肉

高齢になると、活発に動かなくなったり、食が細くなったりするので、食べる量が減ってしまいます。家族もそれが普通と思いがちですが、これは大きな勘違いです。

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