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「新入社員が成長する」デキる先輩の"伝え方" 行き違いやトラブルを防ぐための3つの方法

東洋経済オンライン / 2024年12月29日 8時10分

些細なことでも、相手に「できた」「役に立った」という実感を持ってもらえれば、相手の自信を醸成することができます(写真:eizan/PIXTA)

新入社員がなかなか思うように動いてくれない。伝えたことと結果が異なっている……と悩む人は少なくありません。実は、相手を変えようと努力するより、こちらの伝え方を工夫した方が、良い結果につながっていくのです。アドラー心理学と脳科学を組み合わせたテクニックが満載の『感情的にならず相手を「すぐやる人」にする34のコツ』より一部抜粋のうえ紹介します。

思い通りの結果に相手を導くためには

新入社員に、「定例のミーティングで使う会議室を予約しておいてね」と指示したら、予約してくれた部屋が狭すぎて全員入りきらなかった。

こんなふうに、動いてはくれるけれど、自分が想定したものと違う結果になった経験はありませんか?

こういうことがあると、「なんでこんなことになるの?」「ちゃんとやってよ!」などと、つい相手を責めたくなってしまいますが、ここはグッとこらえてください。

こういう「ダメ出し」対応をしてしまうと、「そんなにこだわりがあるなら、自分でやればいい」「せっかく手伝ってあげたのに、文句を言われるくらいなら二度とやらない」と反発されてしまいます。

また、「私はこんな簡単なこともできないのか」「何かやると、かえって人に迷惑をかけてしまう」と自信を失い、自ら行動できなくなってしまうことさえあります。

逆に言えば、些細なことでも、相手に「できた」「役に立った」という実感を持ってもらえれば、相手の自信を醸成することができます。

思った通りの成果を得るために相手に動いてほしいなら、お願いする側が「伝え方」を工夫する必要があります。

①「完成図」という「イメージ」を共有する

といっても、そんなに難しいことではありません。ポイントは、「イメージ」を共有することです。

実は、私たちの脳は「言葉」では動きません。その言葉から生まれる「イメージ」に反応して動きます。ですから、たんに言葉で「あれをやっておいて」とお願いするだけでは不十分。「完成図」という「イメージ」を共有することが重要です。

「会議室の予約」の例で言えば、そもそも会議に参加したことがない新入社員は、その会社の会議室がどういうものなのかをイメージできません。

また、会議といっても3人程度の少人数で行うものもあれば、30人くらい集まる大きな会議もあります。当然、参加人数によって会場の大きさも変わります。会議に参加したことがない新入社員に会議室の予約を頼むのであれば、それを説明する必要があります。

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