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新幹線で「マナー違反」する側が不満を表明する訳 年末年始の帰省シーズンに考えたい、マナー論争

東洋経済オンライン / 2024年12月29日 8時50分

なぜ新幹線マナーは話題になりがちなのか?(写真:TETSUYA氏/PIXTA)

行楽・帰省シーズンに欠かせないのが、新幹線をめぐるトラブルだ。今度の年末年始も、あらゆるイザコザが予想される。

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SNSでも、これまで多様なケースが話題になってきた。そこでネットメディア編集者の視点から、どんなパターンがあるかを考えつつ、新幹線の「マナー論争」が盛り上がる理由を考察してみよう。

乗客トラブルの事例

新幹線をめぐる乗客トラブルは、よくSNS上でも話題になる。ときには被害に遭った、巻き込まれた当事者みずからの投稿もあり、公共交通機関におけるマナーのあり方を考えさせられる。そこで今回は、いくつか事例を振り返ってみよう。

2022年12月上旬、声優・野沢雅子さんのモノマネで知られる、お笑いコンビ「アイデンティティ」田島直弥さんによる投稿が話題になった。新幹線の3列シートで、一番窓側に座っていたところ、中央と通路側の乗客がテーブルを広げて、カードゲームを始めたという。

田島さんが通路に出るには、いったんカードを片付けて、テーブルをしまってもらわなければならない。そのもどかしさから、田島さんは「どれぐらいでゲーム終わりますか…?」「トイレ行けねぇぇぇー」「プレッシャ〜」などと嘆いた。

必要な券を持たず、座席を利用するケースも、しばしば問題視される。同年には、東海道新幹線で停電による大幅遅延が発生。その際には、メンタリストのDaiGoさんが、グリーン券を持たない乗客に対して、「車掌さんがグリーンのデッキには入るなって言ってるのに全員無視」などと苦言を呈した。

指定席をめぐっては、朝日新聞で2012年に掲載された投書が、今も思い出される。年末に乗った投稿者が、指定券を持たないまま指定席へ行くと、とある座席に子犬入りのバスケットが。飼い主に声をかけるも、「指定席を買っている」と言われ断念した。

やむなく自由席へ行くと、子どもが座っている座席があった。親に空いているか聞くと、親は仕方なく子どもをひざに乗せるのだった。投稿者は複雑な心境になったとまとめているが、掲載当時はむしろ、読者から「複雑な読後感を覚えた」という反応が相次いだ。

なぜ新幹線マナーは話題になりがちなのか

また、よく注目されるのが、「座席での食事」だ。つい先日は、お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮さんが、「新幹線では臭いが強い食物を食べたらダメなの?」と問いかけて注目を集めた。

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