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【墓・相続⋯】正月「家族会議で話したい」3つの事 「モメないため」皆が集まる場こそ「大事な話」を

東洋経済オンライン / 2025年1月1日 10時0分

話しておきたい家族会議のテーマは、3つあります(写真:Kazpon/PIXTA)

結婚しても子どもをもたない夫婦、いわゆる「おふたりさま」が増えている。

共働きが多く経済的に豊か、仲よし夫婦が多いなどのメリットはあるものの、一方で「老後に頼れる子どもがいない」という不安や心配がある。

そんな「おふたりさまの老後」の盲点を明らかにし、不安や心配ごとをクリアしようと上梓されたのが『「おふたりさまの老後」は準備が10割』で、6刷突破のロングセラーとなり、話題を呼んでいる。

著者は「相続と供養に精通する終活の専門家」として多くの人の終活サポートを経験してきた松尾拓也氏。北海道で墓石店を営むかたわら、行政書士、ファイナンシャル・プランナー、家族信託専門士、相続診断士など、さまざまな資格をもつ。

その松尾氏が、お正月だからこそ「大事なこと」を話しておきたい「家族会議のすすめ」について解説する。

お正月は、皆が集まる絶好の機会

お正月休みは、久しぶりに親やきょうだいたちと集まる、という人も多いのではないでしょうか。

【話題の書籍】「この1冊読めば、老後がずっと安心」と好評の6刷突破のベストセラー『「おふたりさまの老後」は準備が10割』

子ども世代が独立して自身の人生を歩むいっぽう、親世代は年をとっていきます。

親世代が高齢になれば、さまざまな困りごとへの対応やいざというときの心構えが必要です。

皆が集まるお正月は、これからのことを話し合う絶好の機会。

この機会を利用して、ぜひ、ざっくばらんな家族会議をしておくことをおすすめします。

話しておきたい家族会議のテーマは、3つあります。

1つめは「お墓」についてです。

①お墓問題〜誰が継ぐ? どこにつくる? それとも墓じまい?

お墓の問題は意外に根が深く、誰が継ぐのか、誰がどのお墓に入るのか、お墓をつくるならどこがいいのか、墓じまいはどうするかなど、じつはさまざまな課題をはらんでいます。

たとえば、両親は静岡県在住、長男は東京で就職・結婚し、長女は実家の近くに嫁ぎ、次男は大阪で就職・結婚したというケース。

これからお墓をつくるなら、どこにつくればいいのでしょう?

お墓の場所に正解はない

家族会議で意見を聞いてみると……。

長男「お墓の承継は長男なんだから、東京がいい」

長女「縁のある静岡がいいだろうけど、自分が承継していけるかは不安」

次男「お参りしやすい場所がいい」


 そして当の親は「子どもたちにまかせる」という考えでした。

お墓の場所に正解はありません。しかし、上記のように三者三様の考えを持っていることは、話し合うまではわからなかったことです。

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