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mixi2も登場「2025年」SNS勢力図はどうなる? 生成AI「Grok」と共にスーパーアプリ目指す「X」

東洋経済オンライン / 2025年1月1日 14時0分

通知が来たら2分以内に投稿する「BeReal.」は、2024年もZ世代から支持された。LINEリサーチが行った「若年層の流行に関する定点調査」(2024年9月期)で、「BeReal.」は総合1位となっている。

実は、2024年6月にフランスのBeReal社は、同じくフランスのゲーム会社Voodoo社に買収されている。CEOはVoodooのアイメリック・ロフェ氏に交代した。アイメリック・ロフェ氏は就任直後からBeRealの広告事業の開始を発表し、2024年7月には日本での広告事業を本格化している。

サイバーエージェントは2024年8月にNetflix初のオリジナル学園ドラマ「恋愛バトルロワイヤル」のプロモーションをBeRealで展開、BeRealの画面を模した広告を出稿し、認知拡大に成功した。若者に人気の俳優たちが高校生活を舞台にしたドラマを演じているため、BeRealのユーザー層にマッチしたと考えられる。

2024年2月には、公式アカウントの提供も開始している。DiorやUCLAなどが公式アカウントを開設、日本ではコムドットやまとさんや、通販サイト「Qoo10」が公式アカウントを運営している。

BeRealの国内の月間利用者数(MAU)は450万人を突破した。クローズドな空間でリアルな友人とリアルな時を共有する仕掛けは、今も若者の心をつかんでいる。2024年のBeRealは若者が楽しむSNSという側面にとどまらず、ビジネスの伸びしろを十分に感じさせた。Z世代ターゲットの企業にとっては、広告出稿や公式アカウント開設など、ビジネス活用を検討する時期が来ている。

2025年はプラットフォームの健全化がカギ

2024年のSNSには、Metaの「なりすまし詐欺広告」、闇バイトなど、社会問題に発展する事象も多く発生した。オーストラリアでは16才未満のSNS禁止法案が可決するなど、海外においても厳しい状況が続いている。一方、アメリカのトランプ次期大統領は、2025年1月に施行される予定の「TikTok利用禁止法」への対応をTikTokの周受資CEOと協議しており、救済策を探っているといわれている。

SNSが単なるネット上のエンターテインメントではなくなり、社会へ大きく影響するプラットフォームへと進化してきた。2025年早々に、国内でもInstagramが10代を保護するための機能「ティーンアカウント」を開始する。2025年は誰もが安心して利用できる健全なプラットフォーム作りが望まれる年になりそうだ。

鈴木 朋子:ITライター・スマホ安全アドバイザー

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