1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

転職という「派手で分かり易いアクション」の罠 4月入社に向け「転職市場」が盛り上がる季節が到来

東洋経済オンライン / 2025年1月1日 7時50分

個々の事情とは前担当者との引継ぎのスケジュールだとか、又は新規事業や新規部署の立ち上げのタイミングとか、そういった個々の事情で非常に分かり易いと思う。

加えてあるのが仕事内容により、というポイントだ。

これは例えばIRや経理担当であれば決算などのスケジュールを考慮した上で、という事になろうし、営業であれば新製品投入のタイミングとか新年度開始のタイミングとか色々とあるであろう。

少なくとも、何も考えずにとりあえず4月1日とか10月1日、というよりは、そういった個々の業務スケジュールを考慮した上で、「●●のタイミングでは如何ですか」と自分から提案出来た方が、出来るビジネスパーソンの印象を相手に与えられるであろう事は言うまでもない。

つまり、そこにも戦略性が必須、という事だ。

新年度だから、ではなく、個々の業務スケジュールを加味した上で、双方にとってのベストのタイミングを計る事が重要だし、業務スケジュール的にベストなタイミングとかすなわち相手にとってもベストのタイミングの一つである事はほぼ間違いないだろう。

キャリアにしても人生にしても、例えばキャリアについて言えば、広い労働市場というマーケットにおいて、戦う場所を見極め、一労働者としての自分のポジショニングを如何に確立し、そして売り込んで行くかが求められる、という意味においてはまさに経営戦略との共通項目が多々あるし、非常に似通っている。

だからこそ、キャリアや転職には戦略性が重要なのだ。

転職という派手で分かり易いアクションそのものに自分が振り回されるのではなく、より本質的な如何にして自分自身の価値の源泉を強化し、その為には何をどのタイミングで行うのがベストかを見極める審美眼を持つ事が重要だ。

自分自身の人生とキャリアの主人公は自分である。これを念頭に今年も一年走り続けましょう!

安井 元康:『非学歴エリート』著者

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください