谷桃子バレエ団の密着動画「賛否の嵐」とその先 "ガチの密着"で映像ディレクターも自問自答
東洋経済オンライン / 2025年1月2日 17時0分
華やかなバレエの世界、その裏にある過酷な実態を、YouTubeで公開したのが老舗の「谷桃子バレエ団」。バレリーナに憧れる人は多くとも、「バレエだけで食べていける人はほとんどいない」という現実を知ったらどうでしょうか。そんな知られざる世界を赤裸々に映した動画は大きな反響を呼び、賛否両論を巻き起こしています。撮影を始めるまでバレエのことをよく知らなかった、という映像ディレクター・渡邊永人氏が感じたこととは? (本記事は渡邊氏の著書『崖っぷちの老舗バレエ団に密着取材したらヤバかった』より一部を抜粋・再編集したものです)。
前記事:「老舗バレエ団が動画配信、華やかさの裏の"現実"」
賛否両論のコメントがあふれ返って
2023年7月。配信開始から1カ月。
【画像】「給料制にできませんか?」華やかな世界に見えるバレエ界のリアルに切り込んだ動画で話題に
この頃には、配信した動画の数は15本を超え、ほとんどの動画が10万回以上再生された。
順調すぎるほどの結果が出ていた。
「バレエがこんな世界だったなんて知らなかった」
「お金の面でこんな苦労があるなんて驚いた」
「歌舞伎とかの伝統芸能同様、バレエも大変なんだな」
バレエファンだけが観ていたチャンネルから様変わりして、僕と同じようなバレエをまったく知らない人がたくさん動画を見てYouTubeのコメント欄に感想をくれた。
その一方で動画に対して心配する意見も多く寄せられた。
「こんなに裏側を晒して大丈夫なのか?」
「苦労する姿を見たら、本番での舞台を楽しめなくなる」
「一体これを動画で公開して何の意味があるのか?」
「もっとバレエに詳しい人に撮影させた方が良い」
今の時代、自分の身分を明かすことなくネット上に意見を書き込める。だからそこでの声は容赦がない。好感や興味を表すポジティブなコメントがある一方で、心配や不安、時には批判や中傷にも近いネガティブなコメントも寄せられた。
ネガティブなコメントもありがたい?
しかし僕自身はまったく気にしていなかった。耐性があったのだ。
バレエ団のチャンネルを始める前にやっていた、女性インフルエンサーの夜のお店をオープンするまでの密着ドキュメンタリー。これには、今回と比べものにならない数の批判が来ていた。
「女性を食い物にするな!」
「詐欺師だ!」
「こんな卑猥なものを載せて、子どもが見たらどうするんだ!」
などなど。
念のために言及するが、実際には卑猥な動画はアップしていない。女性の夜の仕事をリアルに映し、そこで働く人たちの表には見えない苦労や努力を描きたかっただけだ。
この記事に関連するニュース
-
なぜ「東京暮らし」「裕福な家庭」の子しかバレエを続けないのか? 日本人が知らない「プロバレリーナ」の“驚きのお金事情”「政府の助成金が下りても赤字」
文春オンライン / 2025年2月1日 11時0分
-
「習い事としての需要は高いけど…」なぜ“バレエ鑑賞”のハードルは高いのか? もっと楽しく・わかりやすくする方法を「人気バレエ団」に聞いてみた
文春オンライン / 2025年2月1日 11時0分
-
「納得の1枚」バイク川崎バイク、バレリーナ芸人に絶賛された“バレエ向きすぎる”足の甲に反響!
オールアバウト / 2025年1月31日 12時45分
-
『ブラック・スワン』に次ぐバレエの地獄 実話を基にした『JOIKA 美と狂気のバレリーナ』公開決定
クランクイン! / 2025年1月30日 16時30分
-
「子2人とゴミ屋敷に住む」シングルマザーの孤独【再配信】 ゴミに埋まった勉強机、コバエの飛ぶリビング
東洋経済オンライン / 2025年1月29日 8時10分
ランキング
-
1部屋を整理していたら、使っていない「クレジットカード」を3枚発見…!すぐに解約したほうがいい?
ファイナンシャルフィールド / 2025年2月5日 4時30分
-
2今年も大量廃棄「ご利益なんてない」売れ残った恵方巻きに疑問噴出、米不足も批判に拍車
週刊女性PRIME / 2025年2月5日 8時0分
-
3函館のラブホテル社長が語る“ラブホ経営”の難しさ。「2日間部屋が使用できない」困った用途とは
日刊SPA! / 2025年2月3日 15時51分
-
4「五十肩」を最もスムーズに改善する方法…じっと安静はダメ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月5日 9時26分
-
5スタバのソイミルク変更、2月15日から無料化へ。「超ありがてぇ」「大好き民歓喜」
東京バーゲンマニア / 2025年2月4日 13時55分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください