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「東大卒記憶王」が伝授する"物忘れ"の解決法 「頭が悪いから」「もう年だから」は関係ない

東洋経済オンライン / 2025年1月4日 16時0分

そうなると、世の中の物事を体系的に見ることができたり、俯瞰的に捉えることができたりするようになります。覚えることが苦手な方は自分の好きなものや興味があるものでいいので徹底的に覚えてみてください。

物忘れしたときに思い出す方法

「家の中で別の部屋に物を取りに行ったのに、何を取りに来たのか忘れてしまった」「スーパーマーケットに買い物に来たのに、商品棚を見て牛乳を切らしていたかも?と思い立つも、買うべきか迷ってしまった」「家の鍵を閉めたかどうか、駅に着いてから不安になる」

日常生活を送る中で、このような経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか? 物忘れをすると記憶力が悪くなったと感じる人も多いです。

ところが「物忘れ」という現象は記憶力というより、なんとなく行動してしまって起きる不注意や、他のことを考えながら行動するために認知力が低下して起きていることがほとんどです。

なんとなく行動できることも、他のことを考えながらもちゃんと行動できることも、人間の脳が持つとても優れた機能です。何度も経験して慣れている行動は、エネルギー消費を抑えるため、頭を使わず「無意識」で行動できるようになるのです。そのため、日々の生活の中で「物忘れ」が起きてしまうのです。

この対策方法として一番効果的なのは、もとの場所に戻ることです。 別の部屋に何を取りに来たかわからなくなった場合は、可能であればもとの場所に戻ったり、もとの場所でやっていたことを再現したりすると、思い出せる可能性が高まります。思い出しやすくなる理由は、人間の記憶が「場所」と強くひもづいているからです。

わかりやすい実例としては、音楽を聴いたとき、前に聴いた際にいた場所を鮮明に思い出すことができたり、一度しか行ったことのない友人の家の間取りを不思議と思い出すことができたりするなどがそれにあたります。その時の状況を再現すると、行動理由に辿り着けるのです。

ピンチ! 外出先で物忘れをしてしまったら

外出していてすぐには帰れないなど、もとの場所に戻れないときは、「自分が戻った場合の状況」をできる限り鮮明にイメージしてみましょう。例えば、牛乳があったかどうか迷ったときには、自分が自宅の冷蔵庫の前にいることを想像してみます。

牛乳を普段飲んでいて常備している場合は、牛乳を注ぐ際に「残りが少なくなっているな」と感じたり、賞味期限を気にしたりすると思います。

「ここ数日以内にそう感じたことはないか?」と考えてみたり、最近どこか(他のスーパーも含む)で牛乳を買ったりしていないか、買った牛乳のパッケージや種類などまでイメージしてみるとよいでしょう。

ここまでやって思い出せない場合は、どうしようもありません。残量や今後どのくらい消費する予定があるか、一緒に住んでいる家族がいるなら聞いてみましょう。それでもわからなければ、買ってしまいましょう。あくまで牛乳というそんなに高くないものを例としていますが、値段などあらゆる条件を総合的に判断してみてください。

青木 健:メモアカ代表取締役CEO/日本メモリースポーツ協会会長

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