「出世コースから外れた」人でも50代で輝ける理由 言い訳や昔話はやめて、すぐに始めたい心がけ
東洋経済オンライン / 2025年1月7日 8時20分
仕事のこと、お金のこと、親のこと、子どものこと……。
50代の悩みはどれも切実です。体力や気力だって低下します。しかし、50代にはこれまで長年培ってきた知識や経験、スキルがあります。それらを駆使する方向にうまく「シフトチェンジ」すれば、まだまだ戦えます。輝けます。
『週末起業』の著者、藤井孝一氏は「自分がこれまでやってきたこと、身につけたことを過小評価すべきではない」と言います。リアルな50代の現状をふまえ、第2のキャリア、人生を充実させるための「シフトチェンジ戦略」について、新刊『50代がうまくいく人の戦略書』をもとに、3回にわたり紹介します(今回は1回目)。
10年後、あなたはどうなっていたいのか?
私は2019年に『大人の週末起業』という本を発表しました。これは定年を目前に控えた同世代の読者に向けて、会社にいながら自分のビジネスをはじめる方法を指南する本です。
出版後、週末起業を目指す同年代の読者から、相談を受ける機会が増えました。そのとき、多くの人は次のように語っていました。
「60歳の定年以降も再雇用で働き続けることができるけど、給料も大きく下がるし、若い人たちからお荷物扱いされるだけ。だったら、今のうちに稼ぐ力をつけて、会社から独立して働きたいです」
ところが、です。数年経って同じ人に話を聞くと、みんな一向に会社を辞めようとしないのです。
もちろん会社を辞めるかどうかは個人の自由です。私は、別に退職をあおるつもりはありません。
ただ、少々引っかかるのは、彼らが「本当は辞めたいけど、会社がなかなか辞めさせてくれないんですよ」などと言い訳していたことです。常識的に考えて、そんなわけがありません。退職届を出せば、会社は簡単に辞めることができるのですから。
いつまで会社にしがみつくつもりか
60歳の人が、守りに入って会社にしがみつこうとする気持ちはよくわかります。
特に20代からずっと同じ会社で働いてきた人は、その会社の社員であることがアイデンティティとなっています。会社を辞めたら自分が何者でもなくなるように思え、不安になるのもうなずけます。
私は34歳のときに独立しましたが、仮に58歳の現在まで会社で働き続けていたなら、辞めずに会社にしがみついていたかもしれません。
会社にいれば、減るとはいえ毎月定収入は得られますし、組織に属しているという安心感も得られます。大企業に勤務している場合は、ある程度経費も使えます。福利厚生も充実しており、セコい話ですが、提携ホテルを割引料金で利用できるなどの特典もあります。
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