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株価が「上昇」でも「下落」でも得する驚きの投資術 プロに負けない投資は「3つの鉄則」を守るだけ

東洋経済オンライン / 2025年1月8日 8時30分

1月1日:100円
2月1日:80円
3月1日:80円
4月1日:50円
5月1日:40円
6月1日:40円
7月1日:50円
8月1日:40円
9月1日:50円
10月1日:50円
11月1日:60円
12月1日:60円

この金融商品を2025年1月1日から2025年12月1日まで、毎月3万円ずつ、12カ月間で合計36万円分買ったとしましょう。

さて、2025年12月1日現在、あなたは得している(含み益がある)でしょうか? それとも損している(含み損がある)でしょうか?

直感では、きっと損していると感じられるのではないでしょうか。投資を始めた2025年1月1日に100円だった価格が、2025年12月1日に60円になってしまったのですから。

「100円→60円」でも得をしている!

しかし、計算してみれば、意外な答えが出ます。実は、あなたは、このケースでも得をしているのです。

投資信託がいくらであろうとも、あなたは毎月3万円ずつ積立投資を継続していました。ドル・コスト平均法で、価格が安いときには多くの口数を買い付け、価格が高いときには少なく買い付けてきたわけです。

最初と最後だけで見ますと、2025年1月1日に100円だった価格が、2025年12月1日に60円まで、40%も下落してしまいました。

しかし、期間中、価格が安いときに多くの口数を買い付け、価格が高いときには少ない口数に控えていたお陰で、1年を通した結果では得をしているのです。投資額36万円(毎月3万円×12カ月)に対して、評価額は40万2000円と、約11.7%もの含み益があります。これがドル・コスト平均法の魔法です。

このように、ドル・コスト平均法であれば、「価格が下がったらたくさん買えて嬉しい、価格が上がったら評価額(資産)が増えて嬉しい」と、どちらでも嬉しく思えるのです。私たちのような普通の人に、とてもやさしい投資法といえるでしょう。とても消極的な投資法に見えますが、負けないことが勝ちに繋がります。

最後に、一部繰り返しになる部分もありますが、もう1つ大切なことも付け加えてまとめます。

価格の「上昇」も「下落」も嬉しいわけ

投資においては、マーケット志向にならず、ゴールベース志向になることが大切です。投資の目標は、今日明日に資産をつくることではなく、20年、30年後(またはもっと先)に資産を最大化させることです。

投資信託の価格が上がれば評価額が上がる、つまり資産が増えるので素直に喜べばいいです。これは簡単なことです。

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