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大戸屋が挑戦「1980円・高級すき焼き」の"実力" ペッパーフードも同種の業態出すも狙いは異なる

東洋経済オンライン / 2025年1月9日 7時50分

定食チェーンの大戸屋から期間限定メニュー「国産黒毛和牛のすき鍋」が発売された。同業他社と同じ値段、同じすき焼きだが、それぞれの狙いは異なっている(写真:yu_photo/PIXTA)

「いきなり!ステーキ」のペッパーフードサービスが2024年12月、新業態となるすき焼き専門店「すきはな」を出店した。

【画像9枚】これで1980円はお得? 大戸屋「国産黒毛和牛のすき鍋」はこんな感じ

同店のすき焼きは「肉の味に集中してほしい」と、本来すき焼きに欠かせない野菜などの具材を排し “肉のみ”で勝負しているのが特徴だ。

肉のみのすき焼きとごはん、味噌汁などの定食となっており、価格は1980円から。肉にはこだわりの国産牛や黒毛和牛を使用しているが、量は大判の薄切り肉1枚のみ。

一瀬健作社長肝いりの業態としてオープンしたが、ネット上では「量が少なすぎる」「値段が強気すぎる」と、コストパフォーマンスの観点から物議を醸した。

大戸屋も「1980円」のすき焼きを投入、ガチンコバトルに?

その一方で12月末、定食チェーンの大戸屋から期間限定メニュー「国産黒毛和牛のすき鍋」が発売された。値段は1980円(おかず単品なら1890円)。奇しくも「すきはな」と同じだ。

【画像9枚】これで1980円はお得? 大戸屋「国産黒毛和牛のすき鍋」はこんな感じ

国産黒毛和牛を使用したすき鍋に、ごはんや味噌汁などが付く。

大戸屋のホームページには「(肉を)たっぷり150g使用している」と、量の多さを自慢する文言が。さらに「野菜や豆腐などの具材とともに、自家製の割り下でじっくり煮込み、旨みが一層引き立ちます」とも。

これは「野菜があったほうがより美味しいですよ」ということか。筆者の考えすぎだろうが、これは「肉の量が少ない」「野菜ナシ」である「すきはな」に対する当てつけか……?

「すき焼き」と「すき鍋」という表現は違えど、内容はほぼ同じ料理。どちらも1980円であり、国産の牛肉を使用しているという共通点もある。両社の商品を比較してみたい。

早速、大戸屋で「国産黒毛和牛のすき鍋」を注文

「国産黒毛和牛のすき鍋」を味わうべく、筆者は早速、大戸屋へ。大戸屋のグランドメニューの価格はおおよそ930円から1100円台が中心だ。1980円は同店では高額な部類に入る。

全国で3万食限定の商品だそうで、大戸屋のホームページにも「今日だけのご褒美に」と、特別なメニューだとアピールされている。

こちらが「国産黒毛和牛のすき鍋」の定食。メニュー写真では肉が赤くレアな状態に見えるが、写真上の演出のようで実際にはしっかりと火が通った状態で提供された。鍋もアツアツだ。

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