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進学校の子の親ほど「子供の将来」に苦しむ矛盾 「将来への備え」という現代病にかかっている

東洋経済オンライン / 2025年1月11日 8時40分

井本:いまの教育は「備えあれば憂いなし」で、手持ちの武器をできるだけ増やしていこうとしますよね。でもそのせいで、いまある手持ちでなんとかする「思考力」がやせ細っていると感じます。

子どもたちを見ているとね、むしろ手持ちが少なければ少ないほど自分を発揮せざるをえないなというのがわかるんですよ。暗記した公式に頼らず、自分の頭で考え抜いたとき、その子自身も知らなかったような自分がふっと顔を出す。教員をやっていて、その瞬間に立ち会うことよりおもしろいことはありません。子どもたちが手探りで、「あーでもない、こーでもない」とやり出すために授業をデザインしているんです。

井本 陽久
いもいも教室主宰/栄光学園数学科講師


1969年生まれ。栄光学園中学高等学校を卒業後、東京大学工学部進学。卒業後は母校である栄光学園の数学科の教員になる。長年、生徒とともに児童養護施設で学習ボランティアを続けているほか、フィリピンのセブ島でも公立小学校や施設での学習支援活動を続けている。2019年より思考力教室「いもいも」に軸足を置く。

鳥羽 和久:教育者、作家

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