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全国300の駅弁からマニア厳選「容器買い」弁当5つ 「鉄オタ垂涎」「メロディ付き」定番から個性派まで

東洋経済オンライン / 2025年1月12日 8時10分

「容器買いしたい駅弁」といえば、2017年から不定期で発売されている「特急列車ヘッドマーク弁当」シリーズは、使用後も普段使いのランチボックスとして使える。

この駅弁は、弁当箱メーカーの老舗・スケーター社製のランチボックスを容器に使用している。フタには特急列車の先頭などに掲げられる「ヘッドマーク」(愛称や系統を示すマーク)がデザインされているだけでなく、弁当箱としても4点止めでしっかり気密性を保っており、学校や職場への持ち運びにちょうどいい。

容器自体がややコンパクトなので、子供に持たせるランチボックスとしては最適かもしれない。かつ、しっかりとフタが閉まるため、実際に筆者が弁当箱として活用(写真を参照。中身は折尾駅「かしわめし」再現)した際には、中身がズレることもなく美味しさをキープできた。

ご飯が炊ける!駅弁の超定番

とっておきたくなる駅弁容器の代表格といえば、信越本線・横川駅弁「峠の釜めし」の土釜容器だろう。紙容器(パルプモード)でも販売されているが、土釜容器なら、直火で”やや”手軽にご飯が炊ける。

「峠の釜めし」が発売されている横川駅は、碓氷峠の急坂をのぼるために補助機関車(補機)を連結する必要があり、上野駅~長野駅間の特急「あさま」を含む全列車が、長時間停車を行っていた。この間に駅弁を買い求める乗客が多く、「(当時の一般的な)冷えた幕の内弁当より、暖かい弁当を提供したい」との思いから、暖かい状態で販売できる土釜入りの「峠の釜めし」を開発したという。

「峠の釜めし」土釜容器は、開発当時の経緯から直火に対応しているため、家のコンロで米1合を簡単に炊ける。発売元の「荻野屋」ホームページには炊飯の方法が明記されているが、大まかに言うと、昔ながらの直火炊飯のコツ「はじめちょろちょろ(最初は弱火)、中ぱっぱ(そこから中火)、赤子泣いてもふた取るな(フタを取らずに蒸らす)」をそのまま実行すれば、そう難しくはない。

もちろん電気炊飯器で炊いた方が手間はかからないが、途中で強火の工程を挟んで”おこげ”を作ったり、火加減を変えて茶飯や炊き込みご飯を作ったり……あえて手間をかけて、米が炊けるまでの過程を観察しながらカスタマイズするのが楽しい。ほか実際に筆者が試したものでは、パン焼きの際の型や、プリンや茶わん蒸し、小玉の玉ねぎを丸ごと使ったオニオングラタンスープなどにも使える。

ただし、「峠の釜めし」容器はリサイクルを考えて少し薄め、熱への対応も弱めにできているため、数回使うとひび割れが入る。

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