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「報連相のループ」こそが人を飛躍的に成長させる 「わらしべ長者」のおとぎ話が教えてくれること

東洋経済オンライン / 2025年1月15日 15時0分

「報連相」の徹底は、個人にとっても、組織にとっても成長につながるという(写真:Ushico/PIXTA)

ビジネスの現場で誰かに相談を持ちかけたり、アドバイスを受けたりした場合、大切なのは「実行した結果を報告すること」だと、荒木電通株式会社代表取締役の荒木俊氏は言います。

ややもすると形骸化しがちな「報告・連絡・相談」の循環が、なぜ重要なのか。その理由を同氏の著書『失敗したらガッツポーズ』から、一部を抜粋・編集して解説します。

「報告を怠る人」は成長しない

あなたは、誰かに相談を持ちかけたり、アドバイスを受けたりした場合、その後にどんな行動をとっていますか?

【グラフ】一目瞭然! 管理職の読書量

なぜこんな質問をするかというと、せっかくの学びのチャンスを十分に活かしていない人が多い気がするからです。

1番もったいないのは、何も聞きに行かないこと。次にもったいないのは、せっかく教えてもらったことを実行しないこと。そして、3番目にもったいないと思うのは、実行した結果を報告しないことです。

職場の上司やメンターが相手なら当然報告をするでしょうが、そうではない関係者や初対面の人に対してはどうでしょう? お礼状やメールを送る人はともかく、アドバイスの結果まで報告している人はかなり少ないのではないでしょうか。

ちなみに、私の場合は、次のような対応を心がけています。

①面談中に、議事録をとりながら話を聞いてよいか許可を求める(書くものがないときはスマホで)。その後、対話の中で自分が感じたこと、学んだこと、これから自分が実行することなどを整理してまとめ、お礼状としてお送りする。

②実行したら「実際こういうふうになっています」と中間報告をする。

③一通り実行した結果と、そこで感じたこと、学んだこと、さらに相談したいことを具体的に質問する。

私がここまでするのは、感謝の気持ちからです。面談の後に途中経過を報告しないのは、時間をとって教えてくださった方に失礼だと思うからです。それに、アドバイスは実際に自分でやってみて、その結果をもとにさらに研究していかないと、本当には身に付かないと思うのです。

と、偉そうに書いてはいますが、これは私も数年前にメンターから注意されて気がついたことでした。そのときに、報連相(報告・連絡・相談)をする意味や、中間報告と結果報告の大切さをこんこんと指摘されて反省しました。

「こんなふうに行動したら相手は喜んでもっと親身になって教えてくれる」――から報告するのではありません。相手への感謝としてやるということです。この真意については、うちのスタッフたちにも教育しています。

早く解決したければ人に話せ

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