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「馬上、枕上、厠上」がキャリア形成にも重要な理由 「1人になれる時間」は本来いくらでも存在する

東洋経済オンライン / 2025年1月15日 8時0分

そういったことを日々考え続けることが長い人生においては大切だ。

そういったことはもちろん一瞬で答えが出るわけではないので、「継続性」が前提となるのは言うまでも無い。

要は常に考える、ということだ。

とは言えまとまった時間が何時間も毎日とれるわけではないので、数分や数十分という単位で日々の生活においては十分だ。

日々そういった時間を確保して、自分自身と向き合い、自分自身と対話することが、年末年始などにかけた熟考の時間をより濃いものにする。

思い付きや思い込みを回避するために、この日常生活における小さな積み重ねが必要だ。

スマホと向き合う時間を減らして自分と向き合う時間を10分でも20分でも持つようにする。

通勤時間や入浴時間、寝る前の時間など、本来「1人になれる時間」はいくらでも日常生活においては存在する。

それをわざわざスマホからの「意味の無い情報収集」にあててしまったり、漫画を読んだり寝たりして過ごしてしまってはもったいない。

ちなみに「意味の無い情報収集」とは、自分自身の具体的行動につながらない情報であり、明日にでも忘れてしまうような情報のことだ。

もちろんそれはSNSなどに限った話では無く、新聞やその他のニュースソースや読書でもそうだ。

その昔「『私の履歴書』だけは絶対に毎日読め」と若者に対して言うヒトが沢山いたが、そのアドバイスをしている御仁の生活やキャリアが、そのコラムを読んだことの結果として大きく変わっていない限りはなんの説得力も無いのも同様だ。

読むこと自体に価値があるのではなく、読んで具体的行動につなげることに価値はあるのだ。

もちろん息抜きに、というのは大切だしわからなくもない。

が、やはりその時間の少しを熟考する為の時間に費やすことで、受け身や惰性の人生から脱却できる可能性が大分高まるというものだ。

日常生活における小さな積み重ねなので、何も大層なことをしようとする必要は無い。

それこそ海外の有名起業家のように、読書や熟考の時間を確保するために1年のうち1週間は別荘に1人で籠って、なんて真似ができるわけも無いし、そもそも家族やパートナー、そのほかの誰かと同居していれば物理的に自分の部屋すらない、というのが現実だ。

まったくの余談だが、私の知り合いでそういった自分時間を確保するべく、住んでいるマンションの隣室に空きが出た際、その部屋も押さえ壁をぶち抜いて、という大層なことを行ったヒトが複数名いる。

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