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2025年は「子どもの心が動く声かけ」から始める 「リラックスしてね」のいったい何が問題なのか

東洋経済オンライン / 2025年1月16日 11時0分

子どもの成長には、親の声かけが与える影響は小さくありません(写真:siro46/PIXTA)

【相談】

うちの小学2年生の子はとても活発で、外で遊ぶときはいつも走り回っています。公園やスーパーなどでも走ってしまい、「走らない!」と何度注意しても、すぐにまた走り出してしまいます。つい声を荒らげることが増えてきて、子どもも不満そうな顔をすることが多くなりました。できれば優しく注意して落ち着かせたいのですが、「走らない」と言っても効果がなく、どう声をかければいいのか悩んでいます。

また、人前で発表するときなどは緊張しやすく、「リラックスしてね」と声をかけますが、逆に余計固まってしまいます。親としてどのように声をかければ効果的でしょうか。

(仮名:石橋さん)

新しい年を迎え、「今年こそ子どもに優しく接したい」「もっと効果的な声かけをしたい」と考えている親御さんも多いのではないでしょうか。

特に、活発な子どもや繊細な子どもには、その子に合った声かけをすることが大切です。しかし、日々の忙しさの中で、つい「走らない!」「静かにして!」「落ち着いて!」と感情的に声を荒らげてしまうこともあります。

筆者自身も子どもの頃、体育の先生に「力を抜いて!」と言われて、ますます力が入った記憶があります。どうすれば力が抜けるのかの具体的なアドバイスがなく、一生懸命「力を抜くために力を入れる」という奇妙な行動を取っていたことを思い出します。

よくある声かけが逆効果になる理由

石橋さんの相談では、スーパーや公園などで走り回る子どもに「走らない!」と何度も注意しているという話がありました。しかし、「走らない」と言えば言うほど、子どもはまた走り出してしまいます。これはなぜなのでしょうか?

ここで理解したいのが、「努力逆転の法則」です。この心理現象は、ある行動を抑えようとすればするほど、その行動が強まることを指します。

例えば、夜眠れないときに「早く寝なきゃ!」と焦るほど目が冴える経験はないでしょうか? これは、「眠れない」という状態に意識を向けることで、ますますその状態に囚われてしまうからです。同じように、「走らない!」と注意すると、子どもは「走る」という行動に意識を向けてしまいます。一時的には止まるものの、意識が「走る」に縛られているため、また走り出してしまうのです。

子どもの行動が180度変わる声かけ

子どもの行動を変えるには、注意する言葉を「禁止」から「提案」に切り替えることがポイントです。子どもの意識を「ダメ」と言われる行動から、新しい行動へと切り替えるのです。

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