1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

あんなに愛された街が…「立石再開発」微妙な現状 怒涛の再開発計画掲げる葛飾区に住民が疑問

東洋経済オンライン / 2025年1月16日 9時20分

加えて京成立石では南口西地区、南口東地区でも再開発事業が行われており、西地区では都市計画決定、東地区では再開発組合の設立まで進んでいる。

南北3つの開発全体では1800戸超の住宅が供給される計画で、残る頼みはこれらの住宅が想像以上の高値で売れることだが、仮に全戸が1億円で売れても1800億円余。3棟のタワーマンションを含む3つの再開発の建設費としては足りそうにない。

愛された街をタワマン街に変える以外になかったか

ちなみに現在の立石駅北口一帯は白く、高い塀で覆われており、かつての賑わいは完璧に失われている。駅の高架化で便利になると言われていたはずだが、再開発に合わせてか、駅の完成も2031年に延びており、あと数年は空かずの踏切状態が続く。

南口は今のところまだ以前の姿ではあるものの、北口の工事の影響で訪れる人は減少しているようだ。多くの人に愛された街をより便利で安全な街にという意図はわからないではないものの、これだけの税金を投じてどこにでもあるタワマン街を作る以外に手はなかったのか。動き始めた再開発を止める手立てのない今の状況がはたして正しいのか。考えていく必要があるのではなかろうか。

(*)2024年10月8日の区議会配布資料では2022年、2024年の支出については再開発組合の資金計画案を掲出、2030年までのシミュレーションについては区の試算を使っており、費目が一致していない。だが、シミュレーションに際して再開発組合の数字(一部内部資料)を使っていることからここでは分かりやすくするため、建設費として統一した。

中川 寛子:東京情報堂代表

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください