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日本がアメリカを支配した世界を描く中国製ゲーム 日本文化の奇想天外なパロディが話題に

東洋経済オンライン / 2025年1月17日 14時0分

2025年の新作ゲーム『昭和米国物語』はさまざまな日本のパロディが登場するところが特徴。このゲームを作ったのはなんと中国のデベロッパーである。画像はSteamより

言うまでもなく、日本はアメリカから大きな影響を受けている。経済や文化はもちろん、食べるものですら無関係とはいかないだろう。

【写真で見る】昭和アメリカのオブジェクトはどれも既視感のあるものばかり

さまざまな歴史的背景があるがゆえに日本はアメリカから大きな影響を受けたわけだが、もし立場が逆だったらどうなるか。ハリウッドがネオ・ヨコハマになっていたかもしれないし、ゴールデン・ゲート・ブリッジに赤いちょうちんがぶら下げられていた可能性があるかもしれない。

まったくもってふざけた冗談だと思うだろうが、なんとそんなジョークを一本のゲームにしようとする会社がある。しかもそれが中国のデベロッパーだというのだから、驚くのも無理はない。

舞台は昭和66年のアメリカだが…

2025年もゲーム業界ではさまざまな注目タイトルが発売されるわけだが、日本国内で特に一目置かれているのが『昭和米国物語』である。

本作は中国のゲームデベロッパーである「NEKCOM Entertainment」が開発しているアクションRPGで、その世界設定があまりに特異で注目を集めている。

『昭和米国物語』の舞台は“昭和66年”のアメリカ。この世界では、日本がアメリカを経済的植民地にしており、「昭和アメリカ」が実現している。ニューヨークの街中には日本語があふれており、アメリカンダイナーには鯉のぼりやお地蔵様といった日本文化が溶け込んでしまっているのだ。

おまけに昭和66年にはゾンビが発生する大事件まで発生しており、主人公は巨大なトレーラーに乗って戦いを繰り広げながらこの奇妙すぎる世界を旅する。あまりにもぶっ飛んだ設定に注目が集まらないわけがないだろう。

NEKCOM Entertainmentのセンスはもともとかなり特殊なもので、2021年に発表された『DYING : 1983』というホラーゲームも異質だった。これは「ツナ缶を食べて赤いヤカンを銃で撃たないと扉を開けた瞬間に爆死する」という、まったく意味不明でカオスなゲームであった。

残念ながら『DYING : 1983』は発売されていないようだが、独特のセンスは次の作品となる『昭和米国物語』に受け継がれている。

昭和を懐かしむゲームは数あれど

日本文化を取り扱ったゲームはいま、ひとつのブームといえる。元寇を題材にした『ゴースト・オブ・ツシマ』はヒット作になったし、安土桃山時代の「弥助」が登場する『アサシン クリード シャドウズ』もいろいろな意味で話題になっている。

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