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革靴の手入れ「プロお任せorセルフ」選択の最適解 注目集めるシューシャイナー、ケア用品も充実

東洋経済オンライン / 2025年1月18日 8時0分

多様化している靴磨きのサービスやケア商品。「プロにお任せ」と「セルフケア」、皆さんはどちらを選びますか?(写真:tetsro125/PIXTA)

ここ数年、人気を集めている革靴。継続的にケアを行ってこそ真価を発揮するアイテムですが、実は今、このケア=「靴磨き」の世界も盛り上がっています。

【写真を見る】プロに任せると、革靴はこれほどまでに輝きを取り戻す

「大切に使い続けよう」とセルフケアに力を入れる人が増えているほか、靴磨き専門の店舗やサービスが拡大しているのです。日本を含む先進国では昨今、「靴磨き選手権大会」なる競技イベントも人気を博しています。

そんな“靴磨き界隈”に迫りつつ、人気のサービスやケアのコツをご紹介したいと思います。

時代が生んだプロの「シューシャイナー」

まず靴磨きのサービスと言えば、「路上で年老いた方に磨いてもらったことがある」という経験を思い出す方も多いかもしれませんが、そのイメージは今、ガラッと変わりました。

ここ10年ほどの間に靴磨き職人は「シューシャイナー」と呼ばれるようになっています。とくに若い世代からは「スタイルアップに不可欠なパーソナルアドバイザー」として認識され、憧れの職業にまで進化しています。

その背景には、革靴業界を取り巻く大きな環境変化がありました。

例えば、ユーザーの時短意識の高まりが挙げられます。今の働き盛り世代は、休日にのんびり革靴を磨く時間を取れない人が多く、お金を出してプロに外注する人が増えているのです。

牛革の質の低下も深く関係しています。ここ数十年で世界的に食肉需要が増大し、牛肉は供給が追い付かなくなりました。そのため、飼料に成長剤を添加するなど、短期間で大きく成牛にすることが一般化しました。

革靴に用いる牛革は牛肉の副産物なので、当然その影響を受けます。密度の落ちた革を美しく見せるため、表面のコーティングや色付けを工夫した牛革が多くなったのです。これらはケアにコツがいるので、プロのシューシャイナーを頼る人が増えました。

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円安やインフレの影響も大きいです。近年、海外の有名ブランドの革靴は販売価格が高騰し、中には10年前の3倍近くの値段になったものも。その結果、高価だからこそケアをプロに依頼しようと考える人が増えました。質のよいユーズドを求める人も増え、中古品ゆえの革質の劣化をケアして輝きを取り戻してくれるプロに靴磨きを依頼、という流れも定着しつつあるのです。

カウンター・出前・宅配と選択肢が豊かに

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