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スポーツカー将来不安説に納得できない背景3つ トヨタGR/スバルSTI…オートサロンで見た根拠

東洋経済オンライン / 2025年1月19日 8時20分

マツダが展示した「ロードスター」のスーパー耐久参戦マシン。このマシン開発が後述する「12R」量産に結びついた(筆者撮影)

「昔ながらの『クルマ好き』がカーボンニュートラルなんて気にせず、思い切り楽しめるから、ここは楽しい」

【写真】東京オートサロンは毎年1月に幕張メッセで開催されるカスタムカーの祭典

「日本はこれから先、カーボンニュートラルに向かって各種規制が強化される方向だし、『クルマ好き』の絶対数も減っていくだろう。だから、こうした世界観を維持することは難しいはず」

「自動車メーカーのハイパフォーマンス系ブランドは、近い将来、EV向けのマーケティングブランドになってしまい、実質的な存在価値がなくなるんじゃないか」

東京オートサロン2025(2025年1月10~12日千葉県幕張メッセ)で、チューニングカーやカスタマイズカーの未来について各種方面の人たちと意見交換していると、そんな声が聞かれた。

果たして世の中は、こうした予測のように進んで行くのだろうか。

「カスタムカーの祭典」を掲げ、「東京エキサイティングカーショー」として誕生して43年目。その変遷を1983年の第1回から、間近で見てきた者として、じっくりと考えてみたい。

LFA後継やセリカの復活はなかったが

各社のブースをめぐってみよう。まず、トヨタのスポーツカーブランド、「GR」は話題が豊富だ。

ブースでは、GRの原点であるドイツ・ニュルブルクリンクでの「もっと良いクルマを作ろう」という「鍛え込み」の歴史を、各モデルとともに説明していた。

最近では、ニュル周辺でのスパイフォトなどを情報源とした「レクサスLFAの後継が登場」「セリカが高級スポーツカーとして復活」といったGRに直結する記事が、メディアを賑わせている。こうした車種が「2025年以降、相次いで市場導入される」というのだ。

モデル数が多く、国や地域でのユーザー層の幅も広いトヨタにとって、ハイブリッド技術を活用したGRブランドの訴求は、現実的に思える。

一方で昨年の東京オートサロンでお披露目され、KINTOでの貸し出しも話題となった、「AE86」のBEV化や最新エンジンスワップ(換装)などの事業化も進む。GRにとって、今年は正念場となるだろう。

次に、昨年末に経営統合に関する記者会見を行い注目を集めた、ホンダ、日産、そして三菱自動車についてだ。

3社それぞれの関係者と意見交換する中で、経営統合の話題も出たが「本格的な協議が始まったばかり」と、今後の動向を社内でも注視するしかないという。多くの関係者が、期待と不安が入り混じった表情をしていた。

無限/TYPE R/HRCと名は多くても

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